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リビングに吹き抜けを設置したいんだけど、実際に設置してみてどう?
デメリットはありますが、オススメです!
実際、我が家でも気になるデメリットがいくつかありますが、それ以上のメリットを感じています。
今回は、リビングの吹き抜け設置をオススメする理由を詳しく解説します。
この記事でわかること(クリックでジャンプできます)
この記事を読むことで、リビングの吹き抜けのメリット・デメリットが理解できます。
リビングに吹き抜けを設置することを検討しているけど迷っているという方、注文住宅で広い空間が欲しいと思っている方の参考になりますので、是非ご覧ください!
吹き抜けとは
吹き抜けとは、複数階にまたがり床をなくして繋げた空間のことです。
ショッピングモールや公共のホール等で採用されていることが多く、空間を広く見せることができます。
注文住宅ではリビングや階段、玄関に設けられることが多いですが、我が家の場合はリビングに吹き抜けを設けました。
本当は階段含めて吹き抜けにしたかったのですが、オープン階段については妻と意見が分かれてしまい、最終的には諦めました…。
リビング吹き抜けをオススメする理由
リビングに吹き向けの設置をオススメする理由は、以下の通りです。
- リビングがとても明るくなる
- 開放感があり、室内が広く感じられるようになる
- 2階と繋がることができる
リビングがとても明るくなる
我が家は北西角地に家を建てました。
そのため、南側に隣接している家の影響で、冬場の日中は1階にほとんど陽の光が入ってきません。
しかし、吹き抜けの2階部分に大きな窓を設置したことで、そこから陽の光が入り、日中は照明を点けずに生活できるくらいに明るくなりました。
リビングから吹き抜け窓を見上げれば、空が直接見えるので、眺めも良いです。
我が家の北西角地の土地については、こちらで詳しく解説しています。
北西角地に注文住宅を建てて感じた北西角地のメリット・デメリットを解説開放感があり、室内が広く感じられるようになる
吹き抜けを設置することで、開放感も感じられるようになりました。
我が家のLDKの天井は、天井高250㎝で一般的な天井より高めになってはいるものの、吹き抜けのアリナシでは、その開放感は全く異なると感じます。
実際、天井のあるエリアと比べて、吹き抜けのあるエリアの方が広く感じられます。
圧迫感の軽減にもつながっており、家具を置いても狭さを感じにくいです!
2階と繋がることができる
リビング吹き抜けは、2階の廊下部分と繋がっています。
2階廊下スペースはほぼ写真で見えている部分が全てで、あとは各部屋に繋がります。
つまり、リビングと2階の各部屋は、ドアを開ければほぼ繋がっている状態になります。
これにより、1階と2階での互いの声かけが容易になりました。
わざわざ1階でやっていることを中断して、2階に上がって声をかける必要がないのは楽ですし、階をまたいで家族と繋がれることで、家族間のコミュニケーションが取りやすくなります。
どの階にいても声が届きやすいので、朝の忙しい時間などは特に助かります!
以上が、リビングに吹き向けを設置することをオススメする理由でした。
リビング吹き抜けの注意点
リビングに吹き抜けを設置するときの注意点は、以下の通りです。
- リビングのニオイが家中に広がる
- 生活音が気になる
- 物が落ちてしまう危険性がある
- 手入れが大掛かりになってしまう
リビングのニオイが家中に広がる
ニオイの強い食事を作る場合は注意が必要です。
キッチンの換気扇をしっかり回せば、料理時に発生するニオイが部屋中に充満することはありません。
しかし、ダイニングでホットプレートを使って、焼肉やたこ焼きパーティなどする際は、そのニオイが家中に広がることは覚悟した方がよいです(我が家では、3階の小屋裏までニオイが広がっていました)。
ニオイが広がるのは困るかも…
我が家の対策を紹介します!
ニオイ対策として、以下の方法があります。
- 各部屋のドアをしっかり閉める
- 室内干ししているものは仕舞う(クローゼットなどは、ニオイがやや入りづらい)
- 消臭剤をすぐに散布する
これらの対策をすることで、ある程度はニオイの拡散を防いだり、ニオイ移りを防いだりできます。
しかし、ニオイが広がるのは絶対にいやだ!というご家庭は、リビングの吹き抜けの設置はオススメできません。
我が家はそれほどニオイを気にしないタイプなので、ホットプレートを楽しく使用できています!
生活音が気になる
吹き抜けがあることで、2階と繋がった空間にいることになります。
2階と繋がれることをメリットと説明しましたが、デメリットにもなりえます。
理由は、1階の生活音が2階の部屋まで聞こえてしまう、2階の生活音が1階まで聞こえてしまうことがあるからです。
特に、子供が思春期に差し掛かるご家庭や、二世帯住宅を検討しているご家庭の場合、互いのプライバシーの確保についてはしっかり検討した方が良いです。
我が家の音の聞こえ具合は、以下の通りです。
ドアの状態 | 音の大きさ | 聞こえ具合 |
---|---|---|
開いている時 | 大声 | うるさい |
普通の声 | 聞こえる | |
小声 | ところどころ聞こえる | |
閉まっている時 | 大声 | 聞こえる |
普通の声 | 耳をすませばやや聞こえる | |
小声 | 聞こえない |
上記のように、我が家の場合、2階の部屋のドアを閉めてしまえば、大きな音でない限り、別の階の生活音が気になることはほぼありません。
赤ちゃんの泣き声とか、子供達の騒ぎ声は、ドアを閉めててもかなり聞こえます。
物が落ちてしまう危険性がある
2階の廊下と吹き抜けがつながると、廊下から物が落ちてしまう危険性があります。
我が家は2階廊下に手すりがありますが、以下のような落下の可能性があります。
- 手すりの下方部分の隙間からの落下
- 手すりの上方部分からの落下
2階廊下の手すりには、下の部分が10㎝程の隙間があります。
その隙間から、物が落ちてしまうことがあります。
子供が落とすこともありますし、大人が落としてしまうこともあります。
また、ロボット掃除機も落ちてきそうで心配です。
我が家では、ロボット掃除機のニーボットを2階に設置していました。
ニーボットは、手すりの下まで掃除してくれるのですが、その際、ニーボットの胴体が吹き抜けに出てきます。
実際はギリギリのところで切り返すので、落ちてくることはありませんが、見ていて不安です。
2024年現在は、ニーボットを1階に移動したので、上記の心配は解消されています。
手すりは、廊下から110cmの高さです。
そのため、人が誤って落下する可能性は低いです。
ただ、手すりにかけて干したタオルを、誤って落としてしまうことがあります。
雨の日や冬場の乾燥時期には、手すりに洗濯物を干すことが多いです!
また、2階のZ空調のエアコンフィルターの手入れをする時、ホコリが1階に落ちてしまうこともあります。
以上のように、吹き抜けと2階をつなぐ場合、物の落下の危険性は考慮する必要があります。
手入れが大掛かりになってしまう
吹き抜けは手入れが大変です。
建設中、大工さんに吹き抜けの窓の手入れ方法を確認したところ、「安全にやろうとすると、足場を組む必要がある」と言われました。
写真を見ても分かる通り、窓が汚れているのですが、今のところ掃除の予定はありません。
そのうち高圧洗浄機を使って掃除してみようと考えています!
吹き抜けを取り入れる場合、吹き抜け上部の手入れが難しくなることを念頭に置く必要があります。
吹き抜けと冷暖房効率の関係
吹き抜けを検討する上で、気になるのが冷暖房効率です。
一般的に、吹き抜けを設置すると冷暖房効率が下がると言われています。
吹き抜けを設置すると冷暖房効率が下がる原因は、以下のとおりです。
- 空間が広がるため
- 空気の性質
空間が広がるため
吹き抜けを設置する場合、1階と2階がつながることで空間が縦に広がります。
縦に広がった空間を冷やしたり暖めたりするわけですから、その分エアコンの負荷が増し、冷暖房効率が下がってしまいます。
冷暖房効率を落とさないようにするためには、部屋の広さに合わせたスペックのエアコンを設置することが必須となります。
空気の性質
空気には、以下のような性質があります。
空気 | 流れる方向 | 夏 | 冬 |
---|---|---|---|
暖房 | 上 | ー | ・上は暖かい ・足元は寒い |
冷房 | 下 | ・足元は涼しい ・上は暑い | ー |
この温度の性質が、我が家では以下のような温度ムラにつながっています。
- 夏:1階より2階の方が冷房の効きが悪く暑い(冷気が1階に流れてしまうから)
- 冬:2階より1階の方が暖房の効きが悪く寒い(暖気が2階に昇ってしまうから)
階をまたいで温度のムラが発生すると、本来快適にしたい部屋を適温にするために、エアコンにさらなる負荷がかかります。
これも冷暖房効率が下がる原因になります。
全館空調は冷暖房効率があまり関係ない
上記のように、空間の広さや空気の性質によって、冷暖房の効率は悪くなる傾向にあります。
ただし、室内空間全てに空調を効かせる全館空調であれば、空間の広さによる冷暖房効率の悪化は防ぐことができます。
全館空調は、家の中全体に満遍なく冷暖房を効かせる構造になっています。
そのため、吹き抜けによって空間がつながっていても、冷暖房を効かせる容積は変わりませんので、冷暖房効率が落ちることはほぼありません。
また、我が家が採用した全館空調【Z空調】は、1階と2階のエアコンが独立しており、それぞれで設定温度を変えることができます。
そのため、以下のように各階で設定温度を変えることで、温度調整をしています。
- 夏:2階の設定温度を1階と比べて1℃低くする
- 冬:1階の設定温度を2階と比べて1℃高くする
空気の性質を考慮して、1階と2階のエアコンが相互に補助的な役割をすることで、冷暖房効率を下げないことができています。
そもそも、2台のビルトインエアコンをフル稼働させているので、冷暖房効率がそう簡単に落ちてもらっては困りますけどね。
Z空調については、以下の記事で詳しく解説しています。
【桧家住宅】Z空調のメリット・デメリットを解説実際、Z空調を使用している我が家の電気代は一般家庭と同じくらいに抑えられており、吹き抜けによる冷暖房効率の悪化は見られません。
我が家の電気代については、以下の記事で詳しく解説しています。
【Z空調の電気代は高い?】Z空調を利用している我が家の電気代を公開【2024年8月更新】吹き抜けを設置する場合の冷暖房効率については、以下のようにまとめられます。
- ルームエアコン1台で吹き抜け全体の空調を効かせようとすると、冷暖房効率はかなり悪い
- 全館空調であれば、吹き抜けの冷暖房効率は悪くならない
- 暖気と冷気の性質を理解した上で、空気を循環させる対策は必要
まとめ:リビングの吹き抜けで、開放感あふれる空間を手に入れよう!
リビング吹き抜けをオススメする理由について解説しました。
リビングに吹き向けの設置をオススメする理由は、以下の通りです。
- リビングがとても明るくなる
- 開放感があり、室内が広く感じられるようになる
- 2階と繋がることができる
一方、リビングに吹き抜けを設置するときの注意点は、以下の通りです。
- リビングのニオイが家中に広がる
- 生活音が気になる
- 物が落ちてしまう危険性がある
- 手入れが大掛かりになってしまう
吹き抜けを設置する場合の冷暖房効率については、以下のようにまとめられます。
- ルームエアコン1台で吹き抜け全体の空調を効かせようとすると、冷暖房効率はかなり悪い
- 全館空調であれば、吹き抜けの冷暖房効率は悪くならない
- 暖気と冷気の性質を理解した上で、空気を循環させる対策は必要
デメリットや冷暖房効率については、しっかりと考えることが必要ですが、我が家のように、リビングに日差しの入りづらい家を検討している場合は、吹き抜けは特にオススメです!
注文住宅で、リビングの吹き抜けを検討している方の、少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!