【先取り貯金のデメリット】先取り貯金がうまくいく方法を解説

【先取り貯金のデメリット】先取り貯金がうまくいく方法を解説

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質問者
質問者

先取り貯金が効果的ってよく聞くけど、デメリットもいろいろあるよね。

ゆのたな
ゆのたな

誰でもできる対策を解説します!

実際、我が家では先取り貯金のデメリットを実感しつつ、先取り貯金の方法を工夫することで、年間400万円の貯金に成功しました。

この記事では、先取り貯金のメリット・デメリット、先取り貯金がうまくいく方法を解説します。

この記事でわかること(クリックでジャンプできます)

この記事を読めば、先取り貯金のデメリットを乗り越え、しっかりと貯金をしていくことができるようになります。

ぜひ最後までお読みください。

先取り貯金とは

先取り貯金とは、言葉通り、「貯金するお金を先にとっておいて、残ったお金で生活する方法」です。

貯金するお金を最優先で確保するので、「お金はあるだけ使ってしまう」タイプの人に向いています。

先取り貯金の種類は、以下の通りです。

  1. 自分で貯金
  2. 社内預金
  3. 財形貯蓄
  4. 自動積立定期預金

新NISAやiDeCoも先取り貯金として紹介されることがありますが、いずれも投資として株を買う行為ですので、貯金ではありません(外貨預金も含む)。
また、変額保険や積立保険などについても、貯金ではなく保険を買う行為ですので、貯金とは明確に区別されます。

先取り貯金のデメリット

先取り貯金のデメリットは、以下の通りです。

先取りが面倒

先取り貯金をするためには、給与が振り込まれたらすぐに、先取り貯金分を別口座に移す必要があります。

給与は基本的に銀行振り込みですので、振り込まれた給与を引き出し、貯金用口座に振り込み直す、という手順を踏むことになります。

ネット銀行をフル活用できる人の場合、ネット上で振替や振込の手続きができるので大した手間ではないですが、メガバンクしか使っていない、ATMをよく使うような場合、先取りはかなり面倒です。

先取り貯金の最初の手順である「先取り」が面倒で、先取り貯金に踏み出せない方は多いです。

生活費が足りなくなる可能性がある

先取り貯金で給与からお金を差し引いた結果、生活費が足りなくなってしまし、貯蓄から取り崩した、という話はよく聞きます。

せっかく先取り貯金をしたのに、生活費補填のために先取りした貯金を取り崩しては、先取りの意味がありません。

しかし、物価高や光熱費等の高騰など、生活費が想定より多くかかってしまう可能性は十分あります。

ゆのたな
ゆのたな

生活費が足りなくなって食事がまともに取れなくなり、体調を崩してしまうことも…。

急な出費に対応できない

日々の生活に必要なお金は、生活費だけではありません。

不定期にかかるお金の存在も見落とせません。

例えば、税金。

自動車を持っていれが、年に1回は自動車税の支払いがありますし、2年に1回は車検があります。

持ち家なら固定資産税を年に1回支払います。

また、タイミングのわからない突発的な出費もあります。

例えば、急な病気や怪我による通院費、家具家電の故障による修理費用や買い替え費用などです。

生活費だけを考慮して先取り貯金をしていると、上記のような臨時の出費や急な出費が発生した時、お金を準備することができず、貯金を取り崩すことになってしまいます。

先取り貯金のメリット

先取り貯金のメリットは、以下の通りです。

半強制的にお金が貯まる

先取り貯金は、毎月決まった金額を給料から最初に差し引いて貯金します。

そのため、給料から差し引くことを忘れなければ、毎月決められた額を確実に貯金できます。

これが、給料から生活費を差し引いた残額を貯金する方法だと、貯金できるお金が一定ではないどころか、ほとんど残らないでしょう。

人は、お金や時間などの資源は、手元にあればあるだけ使ってしまいます。

これを、「パーキンソンの法則」と言います。

人の行動がパーキンソンの法則に当てはまるのであれば、お金は最初から減らしておく=先取り貯金しておくことで、貯金分のお金を使ってしまうことを防ぐことができます。

無駄遣いが抑制される

先取り貯金によって使えるお金が減ると、人は残ったお金でどうやって生活しようかと考えるようになります。

生きていくためにお金を必ず消費しますが、絶対必要な消費と、そこまで必要でない消費が混在しています。

自由に使えるお金を制限することで、絶対必要な消費と、そこまで必要でない消費の分別が進み、お金の無駄遣いが減ることが期待できます。

貯金が楽しくなってくる

これは個人的な見解ですが、先取り貯金がうまく進むと、積み上がっていく貯金額を見るのが楽しくなってきます。

毎月貯金額が確実に増えていくので、この先積み上がる貯金額に妄想を膨らませたり、貯まったお金の使い方をあれこれ想像したりすることもできます。

ゆのたな
ゆのたな

僕はいつの日か仕事を辞める日を想像しています…。

将来の自分が楽になる

先取り貯金をすることで、使えるお金の金額に制限を受けた状態での生活を習慣化させながら、半強制的にお金を貯めることができます。

この習慣と積み上がった貯金は、将来の自分にとって大きなメリットとなります。

一般的な会社員であれば、昇給によって次第に収入が増え、使えるお金が増えていきます。

少ないお金で暮らす習慣がなければ、収入の増加に伴って生活費を増やしてしまい、いつまで経っても貯金ができない状態になってしまいます。

ゆのたな
ゆのたな

年収1,000万なのに貯金が0円の人は、まさにこのタイプです!

先取り貯金で、少ないお金での生活が習慣化できていれば、収入が増えても贅沢は抑制されるので、貯金がますます増えていきます。

質問者
質問者

でも、お金を使わない人生なんてつまらないんじゃない?

ゆのたな
ゆのたな

その通りです。

要は、バランスが大事ということ。

貯金の目的は「未来に待っている何かのため」です。

具体的には、以下のような目的です。

  • 欲しいものを買うため
  • 仕事を辞めるため
  • 収入減に備えるため
  • 子供の教育費に備えるため
  • 自分の老後に備えるため

未来の何かだけにお金を回すと、今の何かに使えるお金がなくなり、今の生活がつまらなくなります。

逆に、今の生活にお金を全て使ってしまうと、未来に待っている何かに対処できなくなる可能性が高まります。

未来は誰にもわかりませんので、未来に備えた貯金は必須です。

そのため、今の生活と未来に向けた準備のバランスをしっかりとることで、今も未来も充実した生活が送れるようになります。

先取り貯金がうまくいく方法

先取り貯金がうまくいく方法は、以下の通りです。

家計簿をつけて家計を把握する

先取り貯金をするために最初に行うのが、家計の把握です。

そもそも家計が把握できていなければ、いくらを先取り貯金すれば良いのかがわかりません。

家計簿をつけ、家計を把握することで、先取り貯金ができそうな金額の目安を考えることができます。

家計簿はExcelで作ったり、家計簿専用のノートに書き込んだりする方法もありますが、個人的には圧倒的に家計簿アプリの活用がオススメです。

特に、家計簿アプリのマネーフォワードは僕も長年愛用しており、大変オススメです。

無料会員と有料会員がありますが、初めは無料会員、物足りなくなってきたら有料会員、という流れで使ってみたら良いです。

マネーフォワードの有料会員については、以下の記事で詳しく解説しています。

【家計簿】マネーフォワードMEはプレミアム会員をオススメする理由を解説

先取りする金額は余裕を持って設定する

先取り貯金の最大の目的は、「別口座に確実に貯金をすること」です。

そのため、先取り貯金の金額が少額になってしまったとしても、生活費にはある程度の余裕を持たせましょう。

以下で例を挙げて説明します。

項目内訳月額
(実際の額)
月額
(予算)
収入給与25万円
収入合計25万円
支出食費2万8,400円3万円
日用品費8,900円1万円
被服・美容費1万8,000円2万円
スマホ代2,800円3,000円
交通費1万5,000円2万円
交際費2万円3万円
医療費0円1万円
家賃6万円6万円
水道光熱費1万円1万2,000円
保険料5,000円5,000円
趣味・娯楽費1万7,000円2万円
支出合計18万5,100円22万円
収支+6万4,900円+3万円
先取り貯金3万円

上記の場合、実際の収支は6万4,900円の黒字ですが、黒字分を全て先取りしてしまうと、万が一に備えられません。

そのため、想定する支出額は、増減の激しい項目は多めに設定しておき、いくらか余裕を持たせた上で、残りを先取り貯金するようにします。

質問者
質問者

医療費は実際は0円なのに予算作っておくの?

ゆのたな
ゆのたな

怪我や病気のリスクにある程度備える目的です!

基本的に変動費は、やや多めに予算をとって考えると良いです。
逆に、固定費は毎月変わらないので、1円単位で同じ金額を予算にします。

こうすることで、貯金用口座には確実に毎月3万円を貯めることができますし、生活費口座にも同じくらいの金額が積み上がるので、急な出費にも対応しやすいです。

質問者
質問者

余裕を持たせることはわかったけど、もっとカツカツの場合はどうすればいいの?

ゆのたな
ゆのたな

その場合、家計の見直しが先ですね!

以下のような例で考えます。

項目内訳月額
(実際の額)
月額
(予算)
収入給与20万円
収入合計20万円
支出食費2万8,400円2万5,000円
日用品費8,900円1万円
被服・美容費1万8,000円1万円
スマホ代2,800円3,000円
交通費1万5,000円1万5,000円
交際費2万円2万円
医療費0円1万円
家賃6万円5万円
水道光熱費1万円1万2,000円
保険料5,000円0円
趣味・娯楽費1万7,000円1万円
支出合計18万5,100円16万5,000円
収支+1万4,900円+3万5,000円
先取り貯金3万円
質問者
質問者

結構厳しい生活になりそうだね…。

ゆのたな
ゆのたな

そもそも収入が低いと、いろいろ我慢せざるを得ないですね。

このように、収入が少なく、毎月の生活費でカツカツな場合は、生活費の見直しをした上で、余裕を持った先取り貯金ができそうであれば実施していきます。

貯金は最優先ではない

生活費を見直して、先取り貯金ができる金額を確保する考え方を紹介しましたが、貯金が最優先ではない、という点は強調したいです。

未来は今の生活の上に成り立つものです。

今の生活を犠牲にしたところで、未来が良くなるとは思いません。

今の生活をある程度整えたところで、余裕ができたら先取り貯金を始める、というステップが大事です。

お金の流れを自動化する

質問者
質問者

給料から毎月先取り貯金のお金を移すのって、結構面倒臭くない?

ゆのたな
ゆのたな

そこは自動化しましょう!

冒頭でも紹介しましたが、先取り貯金の方法は、以下の通りです。

先取り貯金の種類概要自動・手動
自分で
貯金
給与口座に振り込まれたお金を自分で貯金する手動
(自動)
社内預金会社が社員の給与を一部天引きし、会社が貯金する自動
財形貯蓄会社が社員の給与を一部天引きし、金融機関で貯金する自動
自動積立定期預金普通預金講座から定期的に定期口座に振り替えて貯金する自動

上記のうち、社内預金、財形貯蓄は、一度申し込みすれば、以降は自動で貯金されるようになります。

また、自分で貯金、自動積立定期預金についても、対応する銀行で一度設定すれば、以降は自動で貯金用口座に振り替えてくれます。

社内預金、財形貯蓄は勤務先によって仕様が異なりますので、勤務先に利用方法など確認してみると良いでしょう。
自動積立定期預金については、多くの地銀やメガバンクを中心に取り扱っていますので、普段使いの銀行で取り扱いがあるか、確認してみましょう。

ここでは、自分で貯金する場合について解説します。

自分で貯金する場合の先取り貯金の流れは、以下の通りです。

  1. 貯金用口座を用意する
  2. 生活費口座に給与が振り込まれたら、貯金したい金額を貯金用口座に移す
  3. 生活費口座に残ったお金で生活する

上記の流れで一番面倒なのは、②の「貯金したい金額を貯金用口座に移す」です。

ここを自動化します。

質問者
質問者

どうやって?

ゆのたな
ゆのたな

定額自動入金・定額自動振込サービスを使います!

以下で、自動化の流れを解説します。

1、貯金用口座を準備する

貯金をするために絶対に必要なのが、貯金用口座です。

生活費と貯金を同じにしていると、使い込んでしまう危険性があるため、あえて別口座に貯金をします。

貯金用口座については、給与が振り込まれた後の貯金するお金の移動を自動化するために、「定額自動入金サービス」がある銀行を選びます。

定額自動入金サービスは、手数料無料で、毎月決まった日にちに、指定した他の銀行口座から、決まった金額を自動で入金してくれるサービスです。

定額自動入金サービスを利用することで、手数料と手間をかけずに、お金を移動させることができます。

定額自動入金サービスを取り扱っている銀行は、以下の通りです。

銀行名定額自動入金サービスページへのリンク
住信SBIネット
銀行
https://www.netbk.co.jp/contents/lineup/jido-nyukin/
ソニー
銀行
https://moneykit.net/visitor/omakase/
au
じぶん
銀行
https://www.jibunbank.co.jp/service/money_order/
PayPay
銀行
https://www.paypay-bank.co.jp/payment/auto-received/index.html
イオン
銀行
https://www.aeonbank.co.jp/payment/auto_payment/
ゆのたな
ゆのたな

我が家は住信SBIネット銀行の定額自動入金サービスを使っています!

2、生活費口座に給与が振り込まれたら、貯金したい金額を貯金用口座に移す

貯金用口座への振替は、定額自動入金サービスを設定しておくと自動で行うことができます。

ただし、上記で紹介した銀行の定額自動入金サービスは、以下のように、いずれも引き落とし日が月の上旬か下旬かでしか選択できない上、引き落としから貯金用口座への入金には4日程度かかります。

銀行名引き落とし日入金日
住信SBIネット銀行5日か27日4営業日後
ソニー銀行5日か27日4営業日後
auじぶん銀行6日か26日4営業日後
PayPay銀行5日か27日4営業日後
イオン銀行6日か23日5営業日後

もし、給与の振り込みが15日で、すぐに貯金用口座に移さないと使ってしまう!という人は、手動で貯金用口座に移す必要があります。

手動は面倒!という方には、「定額自動振込サービス」の利用をオススメします。

定額自動振込サービスは、指定した振込先に、指定した日に、指定した金額を自動で振り込めるサービスです。

定額自動入金サービスと違い、日にちがいつでも指定できるため、給与が振り込まれる日の翌日に設定することもできます。

定額自動振込サービスは、定額自動入金サービスと違い、振込手数料がかかりますが、住信SBIネット銀行なら、他行振込手数料が最初から誰でも1回無料となるため、オススメです。

定額自動振込サービスを取り扱っている銀行は、以下の通りです。

銀行名他行振込手数料定額自動振込サービスページへのリンク
住信SBIネット銀行月1回※無料
無料回数以降は77円
※ランクによって無料回数は異なる
※三井住友信託銀行は無料
https://www.netbk.co.jp/contents/lineup/jido-furikomi/
PayPay銀行145円※
※三井住友銀行は無料
※給与振込で月3回無料
https://www.paypay-bank.co.jp/payment/auto-transfer.html
イオン銀行110円※
※ランクが上がれば月1回〜5回無料
https://www.aeonbank.co.jp/guide/direct/fixed_automatic_transfer/
楽天銀行145円※
※ランクが上がれば月1回〜3回無料
※給与振込で月3回無料
https://www.rakuten-bank.co.jp/transfer/entrust/
ゆのたな
ゆのたな

我が家は複数の銀行口座があるので、定額自動入金と定額自動振込を使い分けて資金管理しています。

3、生活費口座に残ったお金で生活する

定額自動入金サービス、定額自動振込サービスを活用し、自動で貯金用口座にお金を移したら、あとは残ったお金で生活をするだけです。

生活費については毎月家計簿でチェックするようにし、赤字が続くようであれば生活費の見直しや先取り貯金額の見直しをします。

黒字が続くようであれば、先取り貯金の金額を増やすなどして、貯金を加速させましょう。

まとめ:先取り貯金を活用し、未来に備えよう!

先取り貯金について、メリット・デメリット・先取り貯金がうまくいく方法を解説しました。

先取り貯金のデメリットは、以下の通りです。

先取り貯金のメリットは、以下の通りです。

先取り貯金がうまくいく方法は、以下の通りです。

先取り貯金は、半強制的に貯金を積み立てることができるので、貯金を増やしていきたいと考える人に大変オススメの貯金方法です。

先取り貯金のデメリットについても、家計簿の活用、余裕を持った予算設定、自動化で対策することができます。

先取り貯金をすることで、資産形成を進めていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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