【児童手当】2024年10月から結局いくらもらえるようになった?【子供の人数別に計算してみた】

児童手当】2024年10月から結局いくらもらえるようになった?【子供の人数別に計算してみた】

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質問者
質問者

児童手当が新しくなったみたいだけど、結局いくら増えることになったの?

ゆのたな
ゆのたな

3人で最大1,170万円もらえるようになりました!

この記事では、児童手当の給付額増額について、数字で具体的に解説します。

我が家も、今回の改正で大幅に支給額が増えることになりました。

この記事でわかること(クリックでジャンプできます)

この記事を読めば、児童手当で総額いくらもらえるようになったのかがわかり、将来の教育費等への見通しが持てるようになります。

是非最後までお読みください!

児童手当とは

児童手当とは

児童手当とは、政府の子育て支援策の一環で、児童を養育する保護者に支給されるお金です。

ゆのたな
ゆのたな

子供への給付金ではなく、養育者への給付です!

2024年9月までは、所得制限があったり、多子世帯への給付額が微妙だったりしましたが、2024年10月から拡充されました。

2024年10月からの変更点は、主に以下の4点です。

  • 所得制限撤廃:所得に関係なく受給可能
  • 18歳まで支給拡大:従来の15歳までから3年間給付延長
  • 第3子以降の給付額を月3万円に増額:従来の月1.5万円から給付額が倍増
  • 支給回数を年6回に増加:従来の年3回から給付回数が倍増

上記の変更によって、特に多子世帯を中心に頼りになる制度になりました。

ここでは、拡充した児童手当について、以下の基本的な事項を整理します。

児童手当の対象者

児童手当の支給対象者は、児童を養育している以下のような人です。

  • 日本国内に住んでいる児童を養育している人
    ※留学などの場合、一定の要件を満たす必要がある
  • 父母が別居中の場合、児童と同居している人
  • 父母が海外に住んでいる場合、その父母が指定した日本国内で児童を養育している人
  • 児童を養育している未成年後見人
  • 施設に入所している場合、施設の設置者
  • 里親などに養育を委託されている場合、里親

児童手当の支給金額

児童手当の支給額は、以下の通りです。

児童の年齢第1子・第2子第3子以降
3歳未満月1万5,000円
(これまでと変わらず)
月3万円
(1万5,000円から倍増)
3歳以上、18歳まで
(15歳までから期間延長)
月1万円
(これまでと変わらず)

もちろん非課税です。

所得制限について

2024年9月までは、児童手当の支給に所得制限が設けられていました。

しかし、2024年10月からは所得制限が撤廃され、所得によらず一律に児童手当が支給されるようになりました。

児童手当の支給月

児童手当の支給月は、以下のように、偶数月である2月・4月・6月・8月・10月・12月に、それぞれの前月分まで(2か月分)の手当が支給されます。

支給月支給対象月
2月12月・1月分
4月2月・3月分
6月4月・5月分
8月6月・7月分
10月8月・9月分
12月10月・11月分

これまでは4ヶ月に1回の支給でした。

対象となる児童が生まれて初めて児童手当を申請する場合、申請した月の翌月分から支給となります。

例えば、2月生まれの子供の児童手当の申請を2月中に行った場合、3月分からの支給になりますが、3月分がもらえるのは4月ですので、実際に児童手当が支給されるのは、4月となります。

誕生月最短支給対象月支給月
1月2月4月
(2月・3月分)
2月3月4月
(3月分)
3月4月6月
(4月・5月分)
4月5月6月
(5月分)
5月6月8月
(6月・7月分)
6月7月8月
(7月分)
7月8月10月
(8月・9月分)
8月9月10月
(9月分)
9月10月12月
(10月・11月分)
10月11月12月
(11月分)
11月12月2月
(12月・1月分)
12月1月2月
(1月分)

児童手当の支給日

児童手当の支給日は自治体によって異なります。

大半の自治体は、10日、もしくは15日となっていますが、あなたの自治体についても確認してみましょう。

公務員について

公務員の場合、児童手当は給料と一緒に支払われます。

民間の支給日とは異なる可能性があるので、注意が必要です。

児童手当の手続き

児童手当を受給するためには、以下のパターンで自分が住んでいる市区町村への申請が必要です。

申請パターン申請期限
子供が生まれた出生日の翌日から15日以内
他の市区町村から転入した転入日の翌日から15日以内
制度変更で児童手当の
受給ができるようになった
令和7年3月31日まで
※ここまでに申請できれば、令和6年10月分から支給
※これ以降の申請は、申請申請の翌月からの支給
質問者
質問者

申請が間に合わなかった場合、どうなるの?

ゆのたな
ゆのたな

もらえるお金が減ります!

児童手当は、申請しなければもらえないお金です。

そのため、申請が遅れれば遅れるほど、支給開始が遅れてしまいます。

児童手当の支給開始は申請した月の翌月からになりますので、子供が生まれたり、他地区へ引っ越したりした場合は、期限に関わらず早めに申請しましょう。

出生日や転入日が月末の場合
質問者
質問者

もし子供が30日とかに生まれたら、児童手当の支給は最短でも2か月後になっちゃう?

ゆのたな
ゆのたな

15日以内なら大丈夫です!

出生日や転入日が月末の場合、その翌日から15日以内に申請を済ませれば、出生日や転入日の翌月から児童手当が受給できます。

なので、出生日や転入日が月末でも、とにかく早めに申請をしましょう。

公務員の場合

公務員の場合、住んでいる市区町村に加えて、勤務先にも申請をする必要があります。

申請方法については、勤務先に確認しましょう。

児童手当の第3子以降のカウント方法・支給額

児童手当の第3子以降のカウント方法・支給額
質問者
質問者

第3子のカウントってややこしいんだよね?

ゆのたな
ゆのたな

2つ条件があります!

第3子カウントについては、第1子が以下の要件を満たす必要があります。

  • 22歳になる年度の最初の3月31日を迎えていない
  • 親などに監護や経済的負担がある
質問者
質問者

どういうこと?

ゆのたな
ゆのたな

例を出します!

第1子が2025年10月に22歳の誕生日を迎え、その年度の最初の3月31日である2026年3月31日を迎えたのちの兄弟カウントは、以下のようになります。

子供〜2026年3月31日2026年4月1日〜
第1子(22歳)第1子
支給額:なし支給額:なし
第2子(17歳)第2子第1子
支給額:月1万円支給額:月1万円
第3子(15歳)第3子第2子
支給額:月3万円支給額:月1万円
第4子(13歳)第4子第3子
支給額:月3万円支給額:月3万円
支給総額(月額)月7万円月5万円

上記のように、1人目が23歳になる年度に入ると、第3子カウントが変動します。

子供3人の場合、第1子と第3子の年齢差によって、第3子がもらえる児童手当の総額は、以下のように変化します。

第1子との年齢差
第3子出生時の第1子の年齢
3万円が
支給される
年月数
第3子の
最大支給総額
第3子は4月2日〜4月30日の間に
生まれたと仮定して計算
0歳〜4歳18年+月齢分681万円
5歳17年+月齢分657万円
6歳16年+月齢分633万円
7歳15年+月齢分609万円
8歳14年+月齢分585万円
9歳13年+月齢分561万円
10歳12年+月齢分537万円
11歳11年+月齢分513万円
12歳10年+月齢分489万円
13歳9年+月齢分465万円
14歳8年+月齢分441万円
15歳7年+月齢分417万円
16歳6年+月齢分393万円
17歳5年+月齢分369万円
18歳4年+月齢分345万円
19歳3年+月齢分321万円
20歳2年+月齢分297万5,000円
21歳1年+月齢分279万5,000円
22歳月齢分261万5,000円

上記のように、第1子と第3子の年齢差が4歳以下であれば、第3子は月3万円の児童手当を満額受給できます。

質問者
質問者

1人で最大681万円の支給はかなりでかいね!

ゆのたな
ゆのたな

3人とも満額で受給すると、もっとすごいですよ!

新制度のもと、子供を3人作るとすると、子供の年齢差に応じて、以下のような金額を受給できる計算になります。

第1子でもらえる額
※4月2日〜4月30日
生まれの場合
第2子でもらえる額
※4月2日〜4月30日
生まれの場合
第1子との年齢差
※第3子出生時の第1子の年齢
第3子でもらえる額
※4月2日〜4月30日
生まれの場合
3人でもらえる総額
245万円245万円0歳〜4歳681万円1,171万円
5歳657万円1,147万円
6歳633万円1,123万円
7歳609万円1,099万円
8歳585万円1,075万円
9歳561万円1,051万円
10歳537万円1,027万円
11歳513万円1,003万円
12歳489万円979万円
13歳465万円955万円
14歳441万円931万円
15歳417万円907万円
16歳393万円883万円
17歳369万円859万円
18歳345万円835万円
19歳321万円811万円
20歳297万5,000円787万5,000円
21歳279万5,000円769万5,000円
22歳261万5,000円751万5,000円
質問者
質問者

最大1,170万円!!!

ゆのたな
ゆのたな

すごいですよね。

でも、この条件をクリアするのは結構ハードですよ。

上記のように、第1子と第3子の年齢差が4歳以下であれば、第3子は月3万円の児童手当を満額受給できます。

ただし、この年齢条件をクリアしようとすると、子育てがかなりしんどくなります。

第1子と第3子の年齢差が4歳以下の組み合わせは、以下の5パターンしかありません。

  • 第1子と第2子が年子、かつ第2子と第3子が2歳差
  • 第1子と第2子が2歳差、かつ第2子と第3子が年子
  • 第1子と第2子が双子、かつ第3子が1〜3歳差
  • 第2子と第3子が双子、かつ第1子が1〜3歳差
  • 三つ子

上記のように、必ず年子、もしくは双子・三つ子を含む必要があります

我が家も3人子供がおり、第1子と第2子は4歳差、第2子と第3子は3歳差ですので、ある程度余裕を持って育児に励むことができています。

しかし、仮に年子や双子・三つ子だったらと考えるとゾッとします。笑

子供は年齢に応じた大変さがあります。

  1. 乳児は手取り足取り慎重な育児が求められ、大変。
  2. 幼児期は自我の芽生えからイヤイヤ期に突入していくので、大変。
  3. 小学校、中学校も反抗期やら、学校行事やら、PTAやらで大変。
  4. 高校受験も、大学受験も大変。

子供が独り立ちするまで、ステージごとに色々な大変さがあります。

もし、子供同士の年齢が近ければ、それらの大変さが一気に押し寄せてきます。

でも、子供同士の年齢が少しでも離れていれば、第1子で体験した大変さを、下の子に生かすことができます。

確かに児童手当は魅力的ですが、それより何より、自分たち親にとって無理のない育児をするための子供の人数や年齢差を考える必要があると思います。

ゆのたな
ゆのたな

そもそも出産自体、何度も経験したい人は少ないと思うのです。

児童手当の誕生月別もらえる総額一覧

児童手当の誕生月別もらえる総額一覧

児童手当は0歳から18歳までもらえる補助金ですが、実は誕生月によってもらえる総額が異なります。

もらえる総額が異なる理由は、支給期限です。

児童手当は、以下のように、対象の子供が18歳になって以降の最初の3月までもらうことができます。

出生日18歳の誕生日児童手当がもらえる期限
2024年10月2042年10月2043年3月
2025年3月2043年3月2043年3月
2025年4月1日2043年4月1日2043年3月
2025年4月(1日を除く)2043年4月2044年3月

上記を踏まえ、以下で、同じ学年の子供の誕生月による総額の違いをまとめました。

誕生日18歳になる年度の
3月31日時点の年月齢
18歳までの
支給総額
4月生まれとの
差額
4月2日〜4月30日18歳11ヶ月245万円0円
5月1日〜5月31日18歳10ヶ月244万円−1万円
6月1日〜6月30日18歳9ヶ月243万円−2万円
7月1日〜7月31日18歳8ヶ月242万円−3万円
8月1日〜8月31日18歳7ヶ月241万円−4万円
9月1日〜9月30日18歳6ヶ月240万円−5万円
10月1日〜10月31日18歳5ヶ月239万円−6万円
11月1日〜11月30日18歳4ヶ月238万円−7万円
12月1日〜12月31日18歳3ヶ月237万円−8万円
1月1日〜1月31日18歳2ヶ月236万円−9万円
2月1日〜2月29日18歳1ヶ月235万円−10万円
3月1日〜3月31日18歳0ヶ月234万円−11万円
4月1日18歳0ヶ月233万円−12万円
質問者
質問者

4月1日生まれの人だけ、他の4月生まれの人と扱いが違くない?

ゆのたな
ゆのたな

そうなんです…。

4月1日生まれについて

「年齢計算ニ関スル法律」と「民法第143条」では、年齢について、以下のように述べられています。

  • 年齢の起算日は、誕生日である。
  • 1年齢の満了日は、起算日である誕生日の前日とする。
質問者
質問者

どういうこと?

ゆのたな
ゆのたな

歳をとるのは誕生日の前日、ということですね。

つまり、法律上、2024年4月1日生まれの場合、1歳になるのは2025年4月1日00時00分ではなく、2025年3月31日24時00分であり、4月生まれにも関わらず、3月31日時点で年齢が加算されたとみなされてしまいます。

2024年3月31日生まれの人、および2024年4月2日生まれの人との児童手当の差を表にすると、以下のようになります。

3月31日4月1日生まれ4月2日生まれ
児童手当の
最短支給対象月
2024年4月2024年5月2024年5月
法律上18歳となる日2042年3月30日2042年3月31日2042年4月1日
18歳となって以降
最初の3月31日
2042年3月31日2042年3月31日2043年3月31日
児童手当の
最終支給対象月
2042年3月2042年3月2043年3月
児童手当がもらえる期間18年0か月17年11か月18年11か月
児童手当支給総額234万円233万円245万円

要するに、3月生まれの人より児童手当がもらえるのが1か月遅いのに、最後は3月生まれと一緒の扱いになってしまう、ということです。

ゆのたな
ゆのたな

どこかで区切りをつけなきゃいけないので、しょうがないのですが…。

児童手当の子供の人数別支給総額

児童手当の子供の人数別支給総額
質問者
質問者

うちは子供3人いるけど、結局児童手当は全部でいくらもらえるの?

ゆのたな
ゆのたな

子供の人数別、年齢差別でシミュレーションしましょう!

1世帯あたりの子供の人数について

厚労省がまとめた2022年「国民生活基礎調査」では、18歳未満の子供がいる世帯は、全世帯中18.3%となっており、子育て世帯自体が世間ではマイノリティーとなりつつあります。

また、国立社会保障・腎回向問題研究所が2021年に実施した「第16回出生動向基本調査」では、1世帯あたりの子供の人数は、0人が7.7%、1人が19.7%、2人が50.8%、3人が18.6%、4人以上が3.2%となっており、4人以上子供がいる世帯は大変少なくなっています。

ゆのたな
ゆのたな

我が家はすでに3人子供がいますが、4人目はさすがに厳しいですね…。

以上のデータから、筆者の独断で、1家庭あたりの子供は多く3人までで、それ以上は稀であると考え、3人までのケースで見ていきます。

今回の児童手当の改正で、所得要件撤廃、高校卒業まで支給期間が延長、第3子以降が増額になりました。

次の3パターンについて見ていきます。

子供が1人の場合

子供が1人の場合、現在の子供の年齢によって、以下のようにもらえる額が増額します。

現在の子供の年齢
※4月2日〜4月30日
生まれの場合
今後もらえる
児童手当の総額
※2024年10月〜
増加額
※所得制限を受けていなかった
家庭の場合
0歳237万5,000円36万円
1歳219万5,000円
2歳201万5,000円
3歳186万円
4歳174万円
5歳162万円
6歳150万円
7歳138万円
8歳126万円
9歳114万円
10歳102万円
11歳90万円
12歳78万円
13歳66万円
14歳54万円
15歳42万円
16歳30万円※30万円
17歳18万円※18万円
18歳6万円※6万円
※16歳以上は、4月から9月まで児童手当の支給がないため、その分減額している。

また、所得制限でこれまで児童手当が0円、もしくは5,000円だった家庭も、所得制限の撤廃によって、今後同じ金額の児童手当をもらうことができるようになりました。

子供が2人の場合

子供が2人の場合、それぞれの年齢でもらえる金額を足すことで、今後もらえる児童手当の総額が計算できます。

子供が1人の場合にもらえる金額は以下のとおりですので、この金額を子供2人分見つけて足すだけです。

現在の子供の年齢
※4月2日〜4月30日
生まれの場合
今後もらえる
児童手当の総額
※2024年10月〜
0歳237万5,000円
1歳219万5,000円
2歳201万5,000円
3歳186万円
4歳174万円
5歳162万円
6歳150万円
7歳138万円
8歳126万円
9歳114万円
10歳102万円
11歳90万円
12歳78万円
13歳66万円
14歳54万円
15歳42万円
16歳30万円※
17歳18万円※
18歳6万円※
※16歳以上は、4月から9月まで児童手当の支給がないため、その分減額している。

例えば、3歳と1歳の子供がいる場合、以下のように計算できます。

219万5,000円 + 186万円 = 405万5,000円

また、これから2人目を予定している場合は、第1子がもらえる金額に、誕生月に応じて245万円〜233万円を足すことで、今後もらえる金額が計算できます。

児童手当の誕生月別の支給総額は、以下のとおりです。

誕生日18歳までの
支給総額
4月2日〜4月30日245万円
5月1日〜5月31日244万円
6月1日〜6月30日243万円
7月1日〜7月31日242万円
8月1日〜8月31日241万円
9月1日〜9月30日240万円
10月1日〜10月31日239万円
11月1日〜11月30日238万円
12月1日〜12月31日237万円
1月1日〜1月31日236万円
2月1日〜2月29日235万円
3月1日〜3月31日234万円
4月1日233万円

例えば、第1子が4歳、第2子が2025年2月に生まれるとすると、以下のように計算できます。

174万円 + 235万円 = 409万円

子供が3人の場合

子供が3人の場合、子供2人の場合の計算に加えて、第3子の増額分を加える必要があります。

子供2人の場合については、1つ前の章を参考にしてください。

第3子は月3万円に増額しますが、第3子カウント外となった場合、支給額が月1万円もしくは月1万5,000円に減額されてしまうため、複雑です。

この計算で鍵となるのは、第1子との年齢差です。

第3子カウントが拡張され、22歳になる年度末まで第3子とカウントされるため、第1子が22歳の年度末を迎えるまでの期間、第3子が3万円をもらうことができます。

よって、第3子が3万円をもらうことができる期間と、減額されてしまう期間は、以下のようになります。

第1子との年齢差3万円がもらえる期間減額される期間
4歳差以下18年 − 第3子の年齢 + 6ヶ月※1
5歳差以上、22歳差以下22年 − 第1子の年齢 + 6ヶ月※118年6ヶ月※2
− 第3子の年齢
− 3万円がもらえる期間
※1:6ヶ月は2024年10月から2025年3月までの期間で、申請すれば誕生月に関係なくもらうことができるため、一律加算する。
※2:2024年10月から児童手当が受給できる最大年月

この計算は、2024年9月時点で、第3子がすでに生まれていることが前提です。

第1子との年齢差が4歳以下の場合

第1子との年齢差が4歳以下であれば、第1子が22歳の年度末になるまでに、第3子は18歳の年度末を迎えられるため、18年間から今年度の第3子の年齢を引いた数に6ヶ月を加えることで、3万円がもらえる期間が計算できます。

例えば、第1子が10歳、第3子が7歳とすると、第3子分で3万円をもらえる期間は、以下のようになります。

18年 − 7歳 + 6ヶ月 = 11年6ヶ月

第1子との年齢差が4歳以下の場合、3万円をもらえる期間=18歳の年度末までにもらえる児童手当の総額となるので、以下のように、今後もらえる児童手当の総額を計算できます。

11年6ヶ月 = 138ヶ月

138ヶ月 × 3万円 = 414万円

第1子との年齢差が5歳以上、22歳以下の場合

第1子との年齢差が5歳以上、22歳以下の場合、第3子が18歳の年度末を迎える前に、第1子が22歳の年度末を迎えてしまい、第3子が第2子カウントへと変更されてしまいます。

そのため、第3子として3万円をもらえる期間と、第2子として1万円、もしくは1万5,000円をもらう期間をそれぞれ計算する必要があります。

第3子として3万円をもらえる期間は、第1子が22歳の年度末を迎えるまでの期間となりますので、22年間から今年度の第1子の年齢を引いた数に6ヶ月を加えることで、3万円がもらえる期間が計算できます。

例えば、第1子が9歳、第3子が2歳とすると、第3子分で3万円をもらえる期間は、以下のようになります。

22年 − 9歳 + 6ヶ月 = 13年6ヶ月

また、減額される期間、つまり第2子(もしくは第1子)カウントになってしまう期間は、以下のように計算できます。

18年6ヶ月 − 2歳 − 13年6ヶ月 = 3年

つまり16歳の年度はじめから、18歳の年度末までの3年間が、第2子(もしくは第1子)カウントになってしまう期間となります。

よって、この場合の第3子分で、今後もらえる児童手当の総額は、以下のようになります。

3万円 × 13年6ヶ月 = 486万円

1万円 × 3年 = 36万円

486万円 + 36万円 = 522万円

これから第3子が生まれる場合

これから第3子が生まれる場合、制度が続く限り、0歳2ヶ月目から満額受給できます。

受給できる金額は、以下のとおりです。

第1子との年齢差
第3子出生時の第1子の年齢
第3子の
最大支給総額
第3子は4月2日〜4月30日の間に
生まれたと仮定して計算
0歳〜4歳681万円
5歳657万円
6歳633万円
7歳609万円
8歳585万円
9歳561万円
10歳537万円
11歳513万円
12歳489万円
13歳465万円
14歳441万円
15歳417万円
16歳393万円
17歳369万円
18歳345万円
19歳321万円
20歳297万5,000円
21歳279万5,000円
22歳261万5,000円

以上のように、児童手当の改良によって、3人以上世帯を中心に、全子育て世帯に対しての給付が強化されました。

「もらえるお金が増えれば子供を産み育てたいと思うのか」

というと、当然そんな単純な話ではないと思います。

ただ、政府が大盤振る舞いをしてくれるのであれば、喜んでもらっておきましょう。

児童手当の活用方法

児童手当の活用方法
質問者
質問者

児童手当って、何に使えばいいの?

ゆのたな
ゆのたな

オススメはやはり教育費です!

児童手当の活用方法については、家計の余裕度に応じて、以下のような使い方が考えられます。

家計がカツカツ:最低限の教育費

文科省が行なっている2021年「子供の学習費調査」によると、幼稚園から高校まで全て公立校に進学する場合、以下のような教育費がかかっていることがわかりました。

全て公立
習い事あり習い事なし差額
(習い事にかかる費用)
幼稚園50万円22万円28万円
小学校212万円63万円149万円
中学校162万円51万円111万円
高校154万円93万円61万円
合計578万円229万円349万円
千円以下は四捨五入

習い事を一切させない場合、つまり学校に通うための最低限の教育費は、児童手当でまかなうことができるのです。

幼稚園から高校までの最低限の教育費である229万円は、毎月で考えた場合、月1万3,000円程度の出費です。

月1万3,000円程度の出費の増加も厳しいようなカツカツ家計の場合、児童手当は学校生活に必要な教育費に充てましょう。

家計に余裕:習い事費用・大学進学の費用

家計に余裕がある場合、習い事の費用か、大学への進学費用としての積立をオススメします。

公立校に進学する場合の習い事の費用の平均は349万円ですので、児童手当を習い事費用の一部に充てることができます。

また、大学進学のための費用の準備として、使わずに積み立てても良いでしょう。

大学進学費用については、

から、以下のような費用がかかることがわかります。

学部区分国公立
実家暮らし
国公立
一人暮らし
私立
実家暮らし
私立
一人暮らし
文系
(4年間)
452万円
学費:243万円
生活費:209万円
682万円
学費:243万円
生活費:439万円
652万円
学費:443万円
生活費:209万円
882万円
学費:443万円
生活費:439万円
理系
(4年間)
782万円
学費:573万円
生活費:209万円
1,012万円
学費:573万円
生活費:439万円
その他
(4年間)
787万円
学費:578万円
生活費:209万円
1,017万円
学費:578万円
生活費:439万円
医歯系
(6年間)
664万円
学費:350万円
生活費:314万円
1,008万円
学費:350万円
生活費:658万円
3,547万円
学費:3,233万円
生活費:314万円
3,891万円
学費:3,233万円
生活費:658万円
千円以下は四捨五入

上記のように、大学費用は大きく学費と生活費に分かれており、国公立か私立か、学部はどこか、一人暮らしか実家暮らしかでかかる費用が異なります。

家計に余裕がある場合は、将来かかる大学費用の準備のために、児童手当を積み立てておくと、大学費用の準備が楽になります。

教育費については、以下の記事で詳しく解説しています。

【教育費はいくら必要?】公立・私立別の教育費パターンと教育費を着実に準備する方法を解説
質問者
質問者

でも、児童手当だけだと全然足りなさそうだね。

ゆのたな
ゆのたな

大学費用については、児童手当を含め、早い段階からコツコツ準備する必要があります!

児童手当は定期的に支給されますので、支給されたら使ってしまう前に先取り貯金でコツコツ積み立てましょう。

先取り貯金の方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

【先取り貯金のデメリット】先取り貯金がうまくいく方法を解説 【先取り貯金のデメリット】先取り貯金がうまくいく方法を解説

まとめ:児童手当の支給額をしっかり把握し、上手に活用しよう!

児童手当について、基本的な事項、誕生月による支給額差、第3子カウントや支給額、児童手当の活用方法について解説しました。

第3子でもらえる児童手当は、以下のとおりです。

第3子カウントの
最終年齢
※第1子が22歳になる
年度の3月31日時点
第1子との年齢差
第3子出生時の第1子の年齢
3万円が
支給される
年月数
第3子の
最大支給総額
第3子は4月2日〜4月30日の間に
生まれたと仮定して計算
18歳0歳〜4歳18年+月齢分681万円
17歳5歳17年+月齢分657万円
16歳6歳16年+月齢分633万円
15歳7歳15年+月齢分609万円
14歳8歳14年+月齢分585万円
13歳9歳13年+月齢分561万円
12歳10歳12年+月齢分537万円
11歳11歳11年+月齢分513万円
10歳12歳10年+月齢分489万円
9歳13歳9年+月齢分465万円
8歳14歳8年+月齢分441万円
7歳15歳7年+月齢分417万円
6歳16歳6年+月齢分393万円
5歳17歳5年+月齢分369万円
4歳18歳4年+月齢分345万円
3歳19歳3年+月齢分321万円
2歳20歳2年+月齢分297万5,000円
1歳21歳1年+月齢分279万5,000円
0歳22歳月齢分261万5,000円

誕生月による児童手当の支給額の差は、以下のとおりです。

誕生日18歳になる年度の
3月31日時点の年月齢
18歳までの
支給総額
4月生まれとの
差額
4月2日〜4月30日18歳11ヶ月245万円0円
5月1日〜5月31日18歳10ヶ月244万円−1万円
6月1日〜6月30日18歳9ヶ月243万円−2万円
7月1日〜7月31日18歳8ヶ月242万円−3万円
8月1日〜8月31日18歳7ヶ月241万円−4万円
9月1日〜9月30日18歳6ヶ月240万円−5万円
10月1日〜10月31日18歳5ヶ月239万円−6万円
11月1日〜11月30日18歳4ヶ月238万円−7万円
12月1日〜12月31日18歳3ヶ月237万円−8万円
1月1日〜1月31日18歳2ヶ月236万円−9万円
2月1日〜2月29日18歳1ヶ月235万円−10万円
3月1日〜3月31日18歳0ヶ月234万円−11万円
4月1日18歳0ヶ月233万円−12万円

子供が3人いる場合の児童手当の最大受給額は、以下のとおりです。

第1子でもらえる額
※4月2日〜4月30日
生まれの場合
第2子でもらえる額
※4月2日〜4月30日
生まれの場合
第1子との年齢差
※第3子出生時の第1子の年齢
第3子でもらえる額
※4月2日〜4月30日
生まれの場合
3人でもらえる総額
245万円245万円0歳〜4歳681万円1,171万円
5歳657万円1,147万円
6歳633万円1,123万円
7歳609万円1,099万円
8歳585万円1,075万円
9歳561万円1,051万円
10歳537万円1,027万円
11歳513万円1,003万円
12歳489万円979万円
13歳465万円955万円
14歳441万円931万円
15歳417万円907万円
16歳393万円883万円
17歳369万円859万円
18歳345万円835万円
19歳321万円811万円
20歳297万5,000円787万5,000円
21歳279万5,000円769万5,000円
22歳261万5,000円751万5,000円

児童手当のオススメ活用方法は、以下のとおりです。

児童手当は子育てをする上で頼りになる給付金の1つです。

せっかくもらえるので、有効活用したいところです。

この記事を参考に、あなたがもらえる児童手当の金額をしっかり把握し、将来の子供のために活かしていただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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