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小屋裏収納って使える?
大容量で快適に使えるので、オススメです!
実際、我が家でも固定階段付小屋裏収納にしてから、快適に使うことができています。
この記事でわかること(クリックでジャンプできます)
この記事を読めば、固定階段付小屋裏収納のメリット・デメリットが理解でき、あなたの家づくりに役立ちます。
ぜひ最後までご覧ください!
固定階段付小屋裏収納とは
固定階段付小屋裏収納とは、次の2つの設備の組み合わせです。
- 小屋裏収納
- 固定階段
小屋裏収納
小屋裏収納は、以下の条件を満たした収納です。
- 2階(3階)の床面積の2分の1未満
- 収納スペースの天井高が1.4m以下
例えば、2階の床面積が40㎡だった場合、屋根裏に設置する小屋裏収納の面積は、最大20㎡程度取ることができます。
天井高は1.4m以下ですので、大人は腰を曲げて立つことができる高さが上限です。
この条件を満たせば、小屋裏収納として活用できます。
固定階段
固定階段は、折り畳んだり、収納したりできない、その場所に固定された階段です。
固定階段は、通常小屋裏収納の出入りの際に使用されます。
ハシゴを使った出入りもありますが、この場合はロフトとなることが多いです。
固定階段には、以下の種類があります。
これらの階段を設置して、小屋裏収納に出入りできるようにします。
固定階段付小屋裏収納をオススメする理由
固定階段付小屋裏収納をオススメする理由は、以下の通りです。
抜群の収納力
小屋裏収納は、2階床面積の2分の1まで広げることができます。
そのため、通常の収納やウォークインクローゼットなどより、広々とした収納空間を作ることができます。
例えば、2階の面積が40㎡の場合、小屋裏収納の広さは、以下のようになります。
小屋裏収納の面積:40㎡ × 1/2 = 20㎡
20㎡は約11畳です。
一般的なウォークインクローゼットの広さは2畳〜4畳程度ですので、3倍も広い収納を設置できることになります。
我が家は小屋裏収納に半分仕切りを作り、収納部屋とフリースペースに分けました。
収納部分で4.5畳取れたので、子供服、季節の飾り、キャリーケース、加湿器など、小物から中型のものまで、色々と収納できており、非常に便利です。
多目的スペースとして活用できる
小屋裏収納を広く取ることで、多目的スペースとしても活用できます。
例えば、以下のような使い方ができます。
- 子供の遊び場
- 漫画コーナー
- ギャラリー
- シアタールーム
- ゲストルーム
我が家の場合、子供の遊び場として開放しています。
主要なおもちゃはリビングや子供部屋に置いてあるので、室内で体を動かして遊びたい時に使ってます!
漫画コーナー、ギャラリー、シアタールームなど、落ち着いて過ごした場合にも向いています。
LDKから離れているので生活音も気になりません。
さらに、ゲストルームとして使うこともできます。
天井が低いので、姿勢の窮屈さは我慢してもらうことになりますが、寝る分には申し分ありません。
普段は子供の遊び場として開放しています。
また、妻の来客でリビングが使えない時には、小屋裏の落ち着いた空間でパソコン作業をすることもあります。
主要なおもちゃはリビングや子供部屋に置いてあるので、室内で体を動かして遊びたい時に使ってます!
屋根断熱+Z空調で年中快適
小屋裏収納を活用するためには、小屋裏収納が快適である必要があります。
桧家住宅は、屋根断熱をしているため、屋根裏の空間も熱くなりにくいです。
加えて、小屋裏にもZ空調を効かせることができるので、快適な空間として利用することができます。
以前住んでいたマンションは、最上階だったのでロフトがついていました。
しかし、屋根断熱や全館空調はついていなかったので、夏は蒸し風呂、冬は冷凍庫にいるような環境でした。
小屋裏収納を活用するためには、断熱等の性能も大切です。
固定階段で登り降りしやすい
桧家住宅の小屋裏収納では、固定階段付きが基本となっています。
固定階段のメリットは、以下の通りです。
- 登り降りがしやすい
- 両手で荷物の運搬ができる
- 複数人で荷物の運搬ができる
一番のメリットは、登り降りのしやすさです。
ロフトに登るハシゴと比べて、登り降りのしやすさは段違いです。
また、階段ですので、両手での荷物を持つこともできますし、複数人で協力して大型荷物を運ぶこともできます。
以前住んでいたマンションのロフトは、折りたたみ式のハシゴでした。
しっかりとしたハシゴだったので、その分重量があり、開閉が大変でした。
また、荷物の出し入れの際は、片手で持つ必要があった上、ロフトへの出入り口も狭かったので、よく荷物をぶつけてしまっていました。
延べ床面積に含まれない
小屋裏収納は、広さの要件(2階(3階)の床面積の2分の1未満)、高さの要件(天井高が1.4m以下)を満たすことで、延べ床面積や階数に含める必要がなくなります。
小屋裏収納が延べ床面積に含まれないことで、以下のメリットが生まれます。
- 容積率を超えた収納の確保
- 固定資産税がかからない
容積率は、土地の面積に占める家の延べ床面積の割合です。
例えば、100㎡の土地で、容積率が100%と設定されている場合、家の広さは以下のようになります。
延べ床面積:100㎡ × 100% = 100㎡
この土地で2階建ての家を建てる場合、1階と2階の床面積の合計は、最大で100㎡です。
しかし、小屋裏収納を設置する場合、延べ床面積100㎡に、小屋裏収納分の面積を追加することができます。
上記の家の1階と2階が、それぞれ50㎡とします。
小屋裏収納の広さは、2階床面積の半分未満ですので、以下の広さの小屋裏収納を設置できます。
小屋裏収納の面積:50㎡ × 1/2 = 25㎡
25㎡の小屋裏収納を設置することで、家全体の面積は125㎡まで取ることができるようになります。
家の面積が広くなれば、間取りの自由度が増します。
小屋裏収納によって収納が確保できるので、他の部屋の収納を減らして部屋自体を広くすることもできるわけです。
固定資産税は、床面積が増えると増加します。
そのため、広い家ほど固定資産税が高くなります。
ただし、小屋裏収納は床面積に含まれませんので、固定資産税の計算にも含まれません。
結果、家は広くなっても固定資産税は変わらない、というメリットが得られます。
我が家の延べ床面積と小屋裏収納の面積は、以下の通りです。
・延べ床面積 = 95.23㎡
・小屋裏収納面積 = 20.70㎡
95.23㎡の家の広さに加えて、小屋裏収納で20.70㎡分広げることが出たので、実質115.93㎡の家にすることができました。
以上が、固定階段付小屋裏収納をオススメする理由でした。
固定階段付小屋裏収納の注意点
固定階段付小屋裏収納の注意点は、以下の通りです。
設置には費用がかかる
当然と言えば当然ですが、固定階段付小屋裏収納を設置する場合、それなりに高額な費用がかかります。
桧家住宅の場合、固定階段付小屋裏収納の設置はオプション扱いで、以下の費用がかかりました。
設備 | 単価(税抜) | 数量 | 金額(税抜) |
---|---|---|---|
小屋裏収納 | 25,000円 | 17.59㎡ | 439,750円 |
固定階段 | 125,800円 | 1個(15段まで) | 125,800円 |
合計 | 565,550円 |
2021年当時の金額です。
個人的には、数あるオプションの中でも大変オススメできるオプションですが、かなり高額です。
そのため、予算との兼ね合いを考えた上で、導入についてはしっかりと検討するべきです。
我が家のオプション一覧は、以下の記事で解説しています。
【桧家住宅】我が家が採用した全オプションを金額順に公開!【スマート・ワン カスタム】屋根の形状によっては設置できない
小屋裏収納は、通常屋根の下の空間部分に作られます。
そのため、屋根の形状により、以下のように、屋根下に空間ができない、もしくは空間が狭い場合、小屋裏収納が設置できないことがあります。
我が家は切妻屋根にしたので、設置できました!
断熱性能によって快適性が異なる
オススメする理由として、快適な小屋裏空間を紹介しましたが、屋根断熱をしていないハウスメーカーの場合、快適性の担保が難しくなります。
断熱方法はハウスメーカーによって考え方が異なります。
屋根断熱ではなく天井断熱を基準とするハウスメーカーの場合、小屋裏収納の設置は難しいでしょう。
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天井が低く、姿勢が厳しい
小屋裏収納は、高さが1.4m以下でなくてはなりません。
一般的な成人男女にとっては、腰を曲げなければ歩けない高さです。
座高よりは高い天井ですので、座っている分には全く問題ありません。
しかし、立ちっぱなしであったり、頻繁に立ち座りを繰り返すような動きをする場合、腰を曲げる姿勢がだんだん苦しくなってきます。
僕や妻が姿勢の辛さを感じることが多いのは、収納内の片付け時です。
固定階段付きで広々とした収納なので、大きいものから小さいものまで、つい乱雑にしまいがちです。
これを整理しようとして、長時間、腰を曲げた状態で作業することで、腰が痛くなることがよくあります。
放置される可能性がある
小屋裏収納は、使い方によっては、放置スペースになってしまう可能性があります。
理由は、以下の2つです。
- 3階まで上がる機会が多くないから
- 普段使わないものを片付けているから
1階にLDKを配置した間取りの場合、1階がメインの生活空間となり、2階は寝室や子供部屋などになることが多いです。
その場合、1階で過ごすことが大半となり、2階は夜だけ、3階部分の小屋裏にはほとんど行かない、となりがちです。
そうなってしまう理由は、距離です。
小屋裏収納のある3階部分までは階段を使う必要があります。
小屋裏収納に行こうと思っても、階段で3階まで登る必要があると考えると、つい億劫になるのが人間の性というもの。
特に普段運動してない人は、階段を上り下りするのも一苦労ですよね。
そうして、徐々に小屋裏収納に行かなくなり、使われないスペースになってしまいます。
小屋裏収納は、リビング収納やパントリー、ウォークインクローゼットなどと違い、普段使わないものの収納に適しています。
普段は滅多に使わないものを収納しているので、当然小屋裏収納に行き来する頻度も少なくなります。
そのため、何も考えずに荷物をしまってしまうと、あっという間に乱雑な物置き場と化してしまい、そのまま放置してしまうことになりかねません。
必要性の低い荷物もしまっておいて、結局そのまま使わない、なんてことも十分ありえます。
間取りが難しくなる
小屋裏収納を設置するためには、間取りの工夫が必要になります。
通常、2階建ての場合、階段の位置は1ヶ所のため、1ヶ所だけ階段の形や位置などを考えればいいです。
しかし、固定階段付小屋裏収納を設置する場合、2階から小屋裏収納への階段も間取りに組み込む必要があり、以下の検討事項が増えます。
- 2階から小屋裏収納への階段の位置(1階から2階への階段の位置と同じか別か)
- 2階から小屋裏収納への階段の形(1階から2階への階段の形と同じか別か)
- 2階から小屋裏収納への階段の向き(1階から2階への階段の向きと同じか別か)
- 上記による2階間取りの変更
- 小屋裏収納の形や広さと、階段の位置や向き、形がマッチするかの検討
通常、階段は1階から小屋裏収納まで同じ位置、同じ形、同じ向きが無難です。
しかし、階段の位置や向き、形によっては、小屋裏収納の広さや形に大きな影響が出ます。
結果、間取り作りは、より複雑になっていきます。
我が家も色々と検討しましたが、1階から小屋裏収納まで、同じ位置、同じ向きに、同じ回り階段を設置しました。
小屋裏収納の最適な形と、1階・2階の間取りをぴったり当てはめるために、階段の位置や向き、形を何度も何度も検討し直しました。
斜線制限に引っかかる可能性がある
家づくりで意識すべき規制に、斜線制限があります。
斜線制限とは、隣地や道路の採光を確保するために、建物の形状を規制するもので、以下のような制限を指します。
- 北側以外に隣地がある場合:隣地斜線制限
- 北に隣地がある場合:北側斜線制限
- 北に道路がある場合:道路斜線制限
上記の斜線制限に引っかかると、小屋裏収納の一部天井や、固定階段の一部が、想定より低くなってしまう可能性があります。
我が家の場合、固定階段を北側に設置しました。
我が家の土地は北西角地ですので、道路斜線制限ギリギリで作ってもらった結果、小屋裏収納の入口がかなり狭くなってしまいました。
間取り図ではなかなかわからないので、盲点でした…。
我が家が家を建てた北西角地については、以下の記事で詳しく解説しています。
北西角地に注文住宅を建てて感じた北西角地のメリット・デメリットを解説固定階段だと小屋裏収納の面積が小さくなる
小屋裏収納は2階面積の半分まで広げられますが、固定階段を設置する場合、固定階段の面積も小屋裏収納の面積に含めて計算する必要があります。
固定階段は、通常2畳程度のスペースです。
1畳 = 91cm × 182cm
2畳 = 182cm × 182cm = 3.3124㎡
小屋裏収納の面積に固定階段の面積が含まれると、その分小屋裏収納のスペースが減ってしまうことになります。
以下で例を示します。
- 2階床面積:25㎡
- 小屋裏収納の最大値:12.5㎡
- 固定階段:3.3124㎡
- 小屋裏収納の収納部分:12.5㎡ – 3.3124㎡ = 9.1876㎡
この場合、小屋裏収納の面積は、最大値の約4分の3に減っています。
また、2階床面積だけでなく、固定階段の向きや形状、家自体の形などによって、小屋裏収納の面積はさらに縮小される可能性があります。
そのため、そもそも小屋裏収納の面積があまり取れない(最大値で5㎡などの)場合、固定階段付小屋裏収納ではなく、ロフトやスキップフロアなど、別の収納を検討した方が良いです。
自治体によって制限が違う
小屋裏収納の面積や高さ等については、建築基準法で定められています。
ただし、以下の項目については、自治体によって異なります。
- 固定階段の可否
- 窓の設置条件
- コンセント等の可否や個数制限
- 造作収納の設置の可否
Googleで「小屋裏物置等の取り扱い」と検索すると、複数の自治体の小屋裏収納の設置基準が見つかります。
検索結果10位までの自治体の、小屋裏収納の設置基準を一覧にすると、以下のようになります。
自治体名 | 固定階段 | 窓 | コンセント | テレビ インターネット | エアコン | 造作収納 |
---|---|---|---|---|---|---|
国分寺市 | ◯ | 床面積の1/20以下 | 1箇所 | ✖️ | ✖️ | 不明 |
明石市 | ✖️ | 床面積の1/20以下 | 不明 | ✖️ | ✖️ | 不明 |
川口市 | ◯ | 床面積の1/20以下 | 1箇所 | ✖️ | ✖️ | おそらく✖️ |
中野区 | ◯ | 1カ所あたり0.6㎡以下 とし2箇所程度 | 必要最低限の箇所 | 不明 | 不明 | ◯ |
世田谷区 | ◯ | 床面積の1/20以下かつ0.45㎡以下 | 不明 | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
豊島区 | ◯ | 床面積の1/20以下 | 1箇所 | ✖️ | 不明 | 不明 |
三鷹市 | ◯ | 床面積の1/20未満 | ◯ | ✖️ | ✖️ | 不明 |
板橋区 | ◯ | 必要最小限 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
取手市 | ◯ | ◯ | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
所沢市 | 不明(延べ床面積に含めるかどうかの条件のみ記載) |
都内の自治体が多いですが、各種設備の設置条件や可否については、それぞれ対応が異なることがわかります。
ただ、基本的に「居室に転用できるような設備はダメ!」という考え方ですので、テレビやインターネットのジャック、空調などは厳しそうです。
そもそも固定階段すら許されない自治体もありますので、設置条件については、しっかり自治体に確認する必要があります。
我が家の住んでいる自治体は固定階段、コンセントが問題なく付けられました。
加えて、壁掛けエアコンをつけなくても、Z空調のおかげで空調の効いた快適空間が実現できています。
ちなみに自治体への確認は、桧家住宅に頼みました。
まとめ:固定階段付小屋裏収納で家の自由度をあげよう!
固定階段付小屋裏収納をオススメする理由や注意点を解説しました。
固定階段付小屋裏収納をオススメする理由は、以下の通りです。
一方、固定階段付小屋裏収納の注意点は、以下の通りです。
注文住宅では、土地の広さで家の広さが決まります。
広い家なら、収納も多目的スペースも取り放題です。
しかし、そこまで広くできない場合、今回紹介した固定階段付小屋裏収納などを活用し、収納やスペースを確保していくことをオススメします。
桧家住宅なら、Z空調が効いた快適な空間としての小屋裏収納の設置を得意としているので、小屋裏収納に魅力を感じた方は、桧家住宅を候補とするのもオススメです。
我が家が桧家住宅に決めた理由は、以下の記事で解説していますので、参考にしてください。
桧家住宅に決めた理由・住み始めてからの懸念点について解説この記事が皆様の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。