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児童手当が新しくなったみたいだけど、結局いくら増えることになったの?

3人で最大1,170万円もらえるようになりました!
この記事では、児童手当の給付額増額について、数字で具体的に解説します。
我が家も、今回の改正で大幅に支給額が増えることになりました。
この記事でわかること(クリックでジャンプできます)
この記事を読めば、児童手当で総額いくらもらえるようになったのかがわかり、将来の教育費等への見通しが持てるようになります。
是非最後までお読みください!
児童手当とは

児童手当とは、政府の子育て支援策の一環で、児童を養育する保護者に支給されるお金です。

子供への給付金ではなく、養育者への給付です!
2024年9月までは、所得制限があったり、多子世帯への給付額が微妙だったりしましたが、2024年10月から拡充されました。
2024年10月からの変更点は、主に以下の4点です。
- 所得制限撤廃:所得に関係なく受給可能
- 18歳まで支給拡大:従来の15歳までから3年間給付延長
- 第3子以降の給付額を月3万円に増額:従来の月1.5万円から給付額が倍増
- 支給回数を年6回に増加:従来の年3回から給付回数が倍増
上記の変更によって、特に多子世帯を中心に頼りになる制度になりました。
ここでは、拡充した児童手当について、以下の基本的な事項を整理します。
児童手当の対象者
児童手当の支給対象者は、児童を養育している以下のような人です。
- 日本国内に住んでいる児童を養育している人
※留学などの場合、一定の要件を満たす必要がある - 父母が別居中の場合、児童と同居している人
- 父母が海外に住んでいる場合、その父母が指定した日本国内で児童を養育している人
- 児童を養育している未成年後見人
- 施設に入所している場合、施設の設置者
- 里親などに養育を委託されている場合、里親
児童手当の支給金額
児童手当の支給額は、以下の通りです。
児童の年齢 | 第1子・第2子 | 第3子以降 |
---|---|---|
3歳未満 | 月1万5,000円 (これまでと変わらず) | 月3万円 (1万5,000円から倍増) |
3歳以上、18歳まで (15歳までから期間延長) | 月1万円 (これまでと変わらず) |
もちろん非課税です。
児童手当の支給月
児童手当の支給月は、以下のように、偶数月である2月・4月・6月・8月・10月・12月に、それぞれの前月分まで(2か月分)の手当が支給されます。
支給月 | 支給対象月 |
---|---|
2月 | 12月・1月分 |
4月 | 2月・3月分 |
6月 | 4月・5月分 |
8月 | 6月・7月分 |
10月 | 8月・9月分 |
12月 | 10月・11月分 |
これまでは4ヶ月に1回の支給でした。
対象となる児童が生まれて初めて児童手当を申請する場合、申請した月の翌月分から支給となります。
例えば、2月生まれの子供の児童手当の申請を2月中に行った場合、3月分からの支給になりますが、3月分がもらえるのは4月ですので、実際に児童手当が支給されるのは、4月となります。
誕生月 | 最短支給対象月 | 支給月 |
---|---|---|
1月 | 2月 | 4月 (2月・3月分) |
2月 | 3月 | 4月 (3月分) |
3月 | 4月 | 6月 (4月・5月分) |
4月 | 5月 | 6月 (5月分) |
5月 | 6月 | 8月 (6月・7月分) |
6月 | 7月 | 8月 (7月分) |
7月 | 8月 | 10月 (8月・9月分) |
8月 | 9月 | 10月 (9月分) |
9月 | 10月 | 12月 (10月・11月分) |
10月 | 11月 | 12月 (11月分) |
11月 | 12月 | 2月 (12月・1月分) |
12月 | 1月 | 2月 (1月分) |
児童手当の支給日
児童手当の支給日は自治体によって異なります。
大半の自治体は、10日、もしくは15日となっていますが、あなたの自治体についても確認してみましょう。
児童手当の手続き
児童手当を受給するためには、以下のパターンで自分が住んでいる市区町村への申請が必要です。
申請パターン | 申請期限 |
---|---|
子供が生まれた | 出生日の翌日から15日以内 |
他の市区町村から転入した | 転入日の翌日から15日以内 |
制度変更で児童手当の 受給ができるようになった | 令和7年3月31日まで ※ここまでに申請できれば、令和6年10月分から支給 ※これ以降の申請は、申請申請の翌月からの支給 |

申請が間に合わなかった場合、どうなるの?

もらえるお金が減ります!
児童手当は、申請しなければもらえないお金です。
そのため、申請が遅れれば遅れるほど、支給開始が遅れてしまいます。
児童手当の支給開始は申請した月の翌月からになりますので、子供が生まれたり、他地区へ引っ越したりした場合は、期限に関わらず早めに申請しましょう。
児童手当の第3子以降のカウント方法・支給額


第3子のカウントってややこしいんだよね?

2つ条件があります!
第3子カウントについては、第1子が以下の要件を満たす必要があります。
- 22歳になる年度の最初の3月31日を迎えていない
- 親などに監護や経済的負担がある

どういうこと?

例を出します!
第1子が2025年10月に22歳の誕生日を迎え、その年度の最初の3月31日である2026年3月31日を迎えたのちの兄弟カウントは、以下のようになります。
子供 | 〜2026年3月31日 | 2026年4月1日〜 |
---|---|---|
第1子(22歳) | 第1子 | |
支給額:なし | 支給額:なし | |
第2子(17歳) | 第2子 | 第1子 |
支給額:月1万円 | 支給額:月1万円 | |
第3子(15歳) | 第3子 | 第2子 |
支給額:月3万円 | 支給額:月1万円 | |
第4子(13歳) | 第4子 | 第3子 |
支給額:月3万円 | 支給額:月3万円 | |
支給総額(月額) | 月7万円 | 月5万円 |
上記のように、1人目が23歳になる年度に入ると、第3子カウントが変動します。
子供3人の場合、第1子と第3子の年齢差によって、第3子がもらえる児童手当の総額は、以下のように変化します。
第1子との年齢差 ※第3子出生時の第1子の年齢 | 3万円が 支給される 年月数 | 第3子の 最大支給総額 ※第3子は4月2日〜4月30日の間に 生まれたと仮定して計算 |
---|---|---|
0歳〜4歳 | 18年+月齢分 | 681万円 |
5歳 | 17年+月齢分 | 657万円 |
6歳 | 16年+月齢分 | 633万円 |
7歳 | 15年+月齢分 | 609万円 |
8歳 | 14年+月齢分 | 585万円 |
9歳 | 13年+月齢分 | 561万円 |
10歳 | 12年+月齢分 | 537万円 |
11歳 | 11年+月齢分 | 513万円 |
12歳 | 10年+月齢分 | 489万円 |
13歳 | 9年+月齢分 | 465万円 |
14歳 | 8年+月齢分 | 441万円 |
15歳 | 7年+月齢分 | 417万円 |
16歳 | 6年+月齢分 | 393万円 |
17歳 | 5年+月齢分 | 369万円 |
18歳 | 4年+月齢分 | 345万円 |
19歳 | 3年+月齢分 | 321万円 |
20歳 | 2年+月齢分 | 297万5,000円 |
21歳 | 1年+月齢分 | 279万5,000円 |
22歳 | 月齢分 | 261万5,000円 |
上記のように、第1子と第3子の年齢差が4歳以下であれば、第3子は月3万円の児童手当を満額受給できます。

1人で最大681万円の支給はかなりでかいね!

3人とも満額で受給すると、もっとすごいですよ!
新制度のもと、子供を3人作るとすると、子供の年齢差に応じて、以下のような金額を受給できる計算になります。
第1子でもらえる額 ※4月2日〜4月30日 生まれの場合 | 第2子でもらえる額 ※4月2日〜4月30日 生まれの場合 | 第1子との年齢差 ※第3子出生時の第1子の年齢 | 第3子でもらえる額 ※4月2日〜4月30日 生まれの場合 | 3人でもらえる総額 |
---|---|---|---|---|
245万円 | 245万円 | 0歳〜4歳 | 681万円 | 1,171万円 |
5歳 | 657万円 | 1,147万円 | ||
6歳 | 633万円 | 1,123万円 | ||
7歳 | 609万円 | 1,099万円 | ||
8歳 | 585万円 | 1,075万円 | ||
9歳 | 561万円 | 1,051万円 | ||
10歳 | 537万円 | 1,027万円 | ||
11歳 | 513万円 | 1,003万円 | ||
12歳 | 489万円 | 979万円 | ||
13歳 | 465万円 | 955万円 | ||
14歳 | 441万円 | 931万円 | ||
15歳 | 417万円 | 907万円 | ||
16歳 | 393万円 | 883万円 | ||
17歳 | 369万円 | 859万円 | ||
18歳 | 345万円 | 835万円 | ||
19歳 | 321万円 | 811万円 | ||
20歳 | 297万5,000円 | 787万5,000円 | ||
21歳 | 279万5,000円 | 769万5,000円 | ||
22歳 | 261万5,000円 | 751万5,000円 |

最大1,170万円!!!

すごいですよね。
でも、この条件をクリアするのは結構ハードですよ。
上記のように、第1子と第3子の年齢差が4歳以下であれば、第3子は月3万円の児童手当を満額受給できます。
ただし、この年齢条件をクリアしようとすると、子育てがかなりしんどくなります。
第1子と第3子の年齢差が4歳以下の組み合わせは、以下の5パターンしかありません。
- 第1子と第2子が年子、かつ第2子と第3子が2歳差
- 第1子と第2子が2歳差、かつ第2子と第3子が年子
- 第1子と第2子が双子、かつ第3子が1〜3歳差
- 第2子と第3子が双子、かつ第1子が1〜3歳差
- 三つ子
上記のように、必ず年子、もしくは双子・三つ子を含む必要があります。
我が家も3人子供がおり、第1子と第2子は4歳差、第2子と第3子は3歳差ですので、ある程度余裕を持って育児に励むことができています。
しかし、仮に年子や双子・三つ子だったらと考えるとゾッとします。笑
子供は年齢に応じた大変さがあります。
- 乳児は手取り足取り慎重な育児が求められ、大変。
- 幼児期は自我の芽生えからイヤイヤ期に突入していくので、大変。
- 小学校、中学校も反抗期やら、学校行事やら、PTAやらで大変。
- 高校受験も、大学受験も大変。
子供が独り立ちするまで、ステージごとに色々な大変さがあります。
もし、子供同士の年齢が近ければ、それらの大変さが一気に押し寄せてきます。
でも、子供同士の年齢が少しでも離れていれば、第1子で体験した大変さを、下の子に生かすことができます。
確かに児童手当は魅力的ですが、それより何より、自分たち親にとって無理のない育児をするための子供の人数や年齢差を考える必要があると思います。

そもそも出産自体、何度も経験したい人は少ないと思うのです。
児童手当の誕生月別もらえる総額一覧

児童手当は0歳から18歳までもらえる補助金ですが、実は誕生月によってもらえる総額が異なります。
もらえる総額が異なる理由は、支給期限です。
児童手当は、以下のように、対象の子供が18歳になって以降の最初の3月までもらうことができます。
出生日 | 18歳の誕生日 | 児童手当がもらえる期限 |
---|---|---|
2024年10月 | 2042年10月 | 2043年3月 |
2025年3月 | 2043年3月 | 2043年3月 |
2025年4月1日 | 2043年4月1日 | 2043年3月 |
2025年4月(1日を除く) | 2043年4月 | 2044年3月 |
上記を踏まえ、以下で、同じ学年の子供の誕生月による総額の違いをまとめました。
誕生日 | 18歳になる年度の 3月31日時点の年月齢 | 18歳までの 支給総額 | 4月生まれとの 差額 |
---|---|---|---|
4月2日〜4月30日 | 18歳11ヶ月 | 245万円 | 0円 |
5月1日〜5月31日 | 18歳10ヶ月 | 244万円 | −1万円 |
6月1日〜6月30日 | 18歳9ヶ月 | 243万円 | −2万円 |
7月1日〜7月31日 | 18歳8ヶ月 | 242万円 | −3万円 |
8月1日〜8月31日 | 18歳7ヶ月 | 241万円 | −4万円 |
9月1日〜9月30日 | 18歳6ヶ月 | 240万円 | −5万円 |
10月1日〜10月31日 | 18歳5ヶ月 | 239万円 | −6万円 |
11月1日〜11月30日 | 18歳4ヶ月 | 238万円 | −7万円 |
12月1日〜12月31日 | 18歳3ヶ月 | 237万円 | −8万円 |
1月1日〜1月31日 | 18歳2ヶ月 | 236万円 | −9万円 |
2月1日〜2月29日 | 18歳1ヶ月 | 235万円 | −10万円 |
3月1日〜3月31日 | 18歳0ヶ月 | 234万円 | −11万円 |
4月1日 | 18歳0ヶ月 | 233万円 | −12万円 |

4月1日生まれの人だけ、他の4月生まれの人と扱いが違くない?

そうなんです…。
児童手当の子供の人数別支給総額


うちは子供3人いるけど、結局児童手当は全部でいくらもらえるの?

子供の人数別、年齢差別でシミュレーションしましょう!
今回の児童手当の改正で、所得要件撤廃、高校卒業まで支給期間が延長、第3子以降が増額になりました。
次の3パターンについて見ていきます。
子供が1人の場合
子供が1人の場合、現在の子供の年齢によって、以下のようにもらえる額が増額します。
現在の子供の年齢 ※4月2日〜4月30日 生まれの場合 | 今後もらえる 児童手当の総額 ※2024年10月〜 | 増加額 ※所得制限を受けていなかった 家庭の場合 |
---|---|---|
0歳 | 237万5,000円 | 36万円 |
1歳 | 219万5,000円 | |
2歳 | 201万5,000円 | |
3歳 | 186万円 | |
4歳 | 174万円 | |
5歳 | 162万円 | |
6歳 | 150万円 | |
7歳 | 138万円 | |
8歳 | 126万円 | |
9歳 | 114万円 | |
10歳 | 102万円 | |
11歳 | 90万円 | |
12歳 | 78万円 | |
13歳 | 66万円 | |
14歳 | 54万円 | |
15歳 | 42万円 | |
16歳 | 30万円※ | 30万円 |
17歳 | 18万円※ | 18万円 |
18歳 | 6万円※ | 6万円 |
また、所得制限でこれまで児童手当が0円、もしくは5,000円だった家庭も、所得制限の撤廃によって、今後同じ金額の児童手当をもらうことができるようになりました。
子供が2人の場合
子供が2人の場合、それぞれの年齢でもらえる金額を足すことで、今後もらえる児童手当の総額が計算できます。
子供が1人の場合にもらえる金額は以下のとおりですので、この金額を子供2人分見つけて足すだけです。
現在の子供の年齢 ※4月2日〜4月30日 生まれの場合 | 今後もらえる 児童手当の総額 ※2024年10月〜 |
---|---|
0歳 | 237万5,000円 |
1歳 | 219万5,000円 |
2歳 | 201万5,000円 |
3歳 | 186万円 |
4歳 | 174万円 |
5歳 | 162万円 |
6歳 | 150万円 |
7歳 | 138万円 |
8歳 | 126万円 |
9歳 | 114万円 |
10歳 | 102万円 |
11歳 | 90万円 |
12歳 | 78万円 |
13歳 | 66万円 |
14歳 | 54万円 |
15歳 | 42万円 |
16歳 | 30万円※ |
17歳 | 18万円※ |
18歳 | 6万円※ |
例えば、3歳と1歳の子供がいる場合、以下のように計算できます。
219万5,000円 + 186万円 = 405万5,000円
また、これから2人目を予定している場合は、第1子がもらえる金額に、誕生月に応じて245万円〜233万円を足すことで、今後もらえる金額が計算できます。
児童手当の誕生月別の支給総額は、以下のとおりです。
誕生日 | 18歳までの 支給総額 |
---|---|
4月2日〜4月30日 | 245万円 |
5月1日〜5月31日 | 244万円 |
6月1日〜6月30日 | 243万円 |
7月1日〜7月31日 | 242万円 |
8月1日〜8月31日 | 241万円 |
9月1日〜9月30日 | 240万円 |
10月1日〜10月31日 | 239万円 |
11月1日〜11月30日 | 238万円 |
12月1日〜12月31日 | 237万円 |
1月1日〜1月31日 | 236万円 |
2月1日〜2月29日 | 235万円 |
3月1日〜3月31日 | 234万円 |
4月1日 | 233万円 |
例えば、第1子が4歳、第2子が2025年2月に生まれるとすると、以下のように計算できます。
174万円 + 235万円 = 409万円
子供が3人の場合
子供が3人の場合、子供2人の場合の計算に加えて、第3子の増額分を加える必要があります。
子供2人の場合については、1つ前の章を参考にしてください。
第3子は月3万円に増額しますが、第3子カウント外となった場合、支給額が月1万円もしくは月1万5,000円に減額されてしまうため、複雑です。
この計算で鍵となるのは、第1子との年齢差です。
第3子カウントが拡張され、22歳になる年度末まで第3子とカウントされるため、第1子が22歳の年度末を迎えるまでの期間、第3子が3万円をもらうことができます。
よって、第3子が3万円をもらうことができる期間と、減額されてしまう期間は、以下のようになります。
第1子との年齢差 | 3万円がもらえる期間 | 減額される期間 |
---|---|---|
4歳差以下 | 18年 − 第3子の年齢 + 6ヶ月※1 | ー |
5歳差以上、22歳差以下 | 22年 − 第1子の年齢 + 6ヶ月※1 | 18年6ヶ月※2 − 第3子の年齢 − 3万円がもらえる期間 |
※2:2024年10月から児童手当が受給できる最大年月数
この計算は、2024年9月時点で、第3子がすでに生まれていることが前提です。
第1子との年齢差が4歳以下であれば、第1子が22歳の年度末になるまでに、第3子は18歳の年度末を迎えられるため、18年間から今年度の第3子の年齢を引いた数に6ヶ月を加えることで、3万円がもらえる期間が計算できます。
例えば、第1子が10歳、第3子が7歳とすると、第3子分で3万円をもらえる期間は、以下のようになります。
18年 − 7歳 + 6ヶ月 = 11年6ヶ月
第1子との年齢差が4歳以下の場合、3万円をもらえる期間=18歳の年度末までにもらえる児童手当の総額となるので、以下のように、今後もらえる児童手当の総額を計算できます。
11年6ヶ月 = 138ヶ月
138ヶ月 × 3万円 = 414万円
第1子との年齢差が5歳以上、22歳以下の場合、第3子が18歳の年度末を迎える前に、第1子が22歳の年度末を迎えてしまい、第3子が第2子カウントへと変更されてしまいます。
そのため、第3子として3万円をもらえる期間と、第2子として1万円、もしくは1万5,000円をもらう期間をそれぞれ計算する必要があります。
第3子として3万円をもらえる期間は、第1子が22歳の年度末を迎えるまでの期間となりますので、22年間から今年度の第1子の年齢を引いた数に6ヶ月を加えることで、3万円がもらえる期間が計算できます。
例えば、第1子が9歳、第3子が2歳とすると、第3子分で3万円をもらえる期間は、以下のようになります。
22年 − 9歳 + 6ヶ月 = 13年6ヶ月
また、減額される期間、つまり第2子(もしくは第1子)カウントになってしまう期間は、以下のように計算できます。
18年6ヶ月 − 2歳 − 13年6ヶ月 = 3年
つまり16歳の年度はじめから、18歳の年度末までの3年間が、第2子(もしくは第1子)カウントになってしまう期間となります。
よって、この場合の第3子分で、今後もらえる児童手当の総額は、以下のようになります。
3万円 × 13年6ヶ月 = 486万円
1万円 × 3年 = 36万円
486万円 + 36万円 = 522万円
これから第3子が生まれる場合、制度が続く限り、0歳2ヶ月目から満額受給できます。
受給できる金額は、以下のとおりです。
第1子との年齢差 ※第3子出生時の第1子の年齢 | 第3子の 最大支給総額 ※第3子は4月2日〜4月30日の間に 生まれたと仮定して計算 |
---|---|
0歳〜4歳 | 681万円 |
5歳 | 657万円 |
6歳 | 633万円 |
7歳 | 609万円 |
8歳 | 585万円 |
9歳 | 561万円 |
10歳 | 537万円 |
11歳 | 513万円 |
12歳 | 489万円 |
13歳 | 465万円 |
14歳 | 441万円 |
15歳 | 417万円 |
16歳 | 393万円 |
17歳 | 369万円 |
18歳 | 345万円 |
19歳 | 321万円 |
20歳 | 297万5,000円 |
21歳 | 279万5,000円 |
22歳 | 261万5,000円 |
以上のように、児童手当の改良によって、3人以上世帯を中心に、全子育て世帯に対しての給付が強化されました。
「もらえるお金が増えれば子供を産み育てたいと思うのか」
というと、当然そんな単純な話ではないと思います。
ただ、政府が大盤振る舞いをしてくれるのであれば、喜んでもらっておきましょう。
児童手当の活用方法


児童手当って、何に使えばいいの?

オススメはやはり教育費です!
児童手当の活用方法については、家計の余裕度に応じて、以下のような使い方が考えられます。
家計がカツカツ:最低限の教育費
文科省が行なっている2021年「子供の学習費調査」によると、幼稚園から高校まで全て公立校に進学する場合、以下のような教育費がかかっていることがわかりました。
全て公立 | |||
---|---|---|---|
習い事あり | 習い事なし | 差額 (習い事にかかる費用) | |
幼稚園 | 50万円 | 22万円 | 28万円 |
小学校 | 212万円 | 63万円 | 149万円 |
中学校 | 162万円 | 51万円 | 111万円 |
高校 | 154万円 | 93万円 | 61万円 |
合計 | 578万円 | 229万円 | 349万円 |
習い事を一切させない場合、つまり学校に通うための最低限の教育費は、児童手当でまかなうことができるのです。
幼稚園から高校までの最低限の教育費である229万円は、毎月で考えた場合、月1万3,000円程度の出費です。
月1万3,000円程度の出費の増加も厳しいようなカツカツ家計の場合、児童手当は学校生活に必要な教育費に充てましょう。
家計に余裕:習い事費用・大学進学の費用
家計に余裕がある場合、習い事の費用か、大学への進学費用としての積立をオススメします。
公立校に進学する場合の習い事の費用の平均は349万円ですので、児童手当を習い事費用の一部に充てることができます。
また、大学進学のための費用の準備として、使わずに積み立てても良いでしょう。
大学進学費用については、
- 日本学生支援機構「学生生活調査(2022年)」
- 文部科学省「私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果(2023年)」
- 文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移(2021年)」
から、以下のような費用がかかることがわかります。
学部区分 | 国公立 実家暮らし | 国公立 一人暮らし | 私立 実家暮らし | 私立 一人暮らし |
---|---|---|---|---|
文系 (4年間) | 452万円 学費:243万円 生活費:209万円 | 682万円 学費:243万円 生活費:439万円 | 652万円 学費:443万円 生活費:209万円 | 882万円 学費:443万円 生活費:439万円 |
理系 (4年間) | 782万円 学費:573万円 生活費:209万円 | 1,012万円 学費:573万円 生活費:439万円 | ||
その他 (4年間) | 787万円 学費:578万円 生活費:209万円 | 1,017万円 学費:578万円 生活費:439万円 | ||
医歯系 (6年間) | 664万円 学費:350万円 生活費:314万円 | 1,008万円 学費:350万円 生活費:658万円 | 3,547万円 学費:3,233万円 生活費:314万円 | 3,891万円 学費:3,233万円 生活費:658万円 |
上記のように、大学費用は大きく学費と生活費に分かれており、国公立か私立か、学部はどこか、一人暮らしか実家暮らしかでかかる費用が異なります。
家計に余裕がある場合は、将来かかる大学費用の準備のために、児童手当を積み立てておくと、大学費用の準備が楽になります。
教育費については、以下の記事で詳しく解説しています。


でも、児童手当だけだと全然足りなさそうだね。

大学費用については、児童手当を含め、早い段階からコツコツ準備する必要があります!
児童手当は定期的に支給されますので、支給されたら使ってしまう前に先取り貯金でコツコツ積み立てましょう。
先取り貯金の方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ:児童手当の支給額をしっかり把握し、上手に活用しよう!
児童手当について、基本的な事項、誕生月による支給額差、第3子カウントや支給額、児童手当の活用方法について解説しました。
第3子でもらえる児童手当は、以下のとおりです。
第3子カウントの 最終年齢 ※第1子が22歳になる 年度の3月31日時点 | 第1子との年齢差 ※第3子出生時の第1子の年齢 | 3万円が 支給される 年月数 | 第3子の 最大支給総額 ※第3子は4月2日〜4月30日の間に 生まれたと仮定して計算 |
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18歳 | 0歳〜4歳 | 18年+月齢分 | 681万円 |
17歳 | 5歳 | 17年+月齢分 | 657万円 |
16歳 | 6歳 | 16年+月齢分 | 633万円 |
15歳 | 7歳 | 15年+月齢分 | 609万円 |
14歳 | 8歳 | 14年+月齢分 | 585万円 |
13歳 | 9歳 | 13年+月齢分 | 561万円 |
12歳 | 10歳 | 12年+月齢分 | 537万円 |
11歳 | 11歳 | 11年+月齢分 | 513万円 |
10歳 | 12歳 | 10年+月齢分 | 489万円 |
9歳 | 13歳 | 9年+月齢分 | 465万円 |
8歳 | 14歳 | 8年+月齢分 | 441万円 |
7歳 | 15歳 | 7年+月齢分 | 417万円 |
6歳 | 16歳 | 6年+月齢分 | 393万円 |
5歳 | 17歳 | 5年+月齢分 | 369万円 |
4歳 | 18歳 | 4年+月齢分 | 345万円 |
3歳 | 19歳 | 3年+月齢分 | 321万円 |
2歳 | 20歳 | 2年+月齢分 | 297万5,000円 |
1歳 | 21歳 | 1年+月齢分 | 279万5,000円 |
0歳 | 22歳 | 月齢分 | 261万5,000円 |
誕生月による児童手当の支給額の差は、以下のとおりです。
誕生日 | 18歳になる年度の 3月31日時点の年月齢 | 18歳までの 支給総額 | 4月生まれとの 差額 |
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4月2日〜4月30日 | 18歳11ヶ月 | 245万円 | 0円 |
5月1日〜5月31日 | 18歳10ヶ月 | 244万円 | −1万円 |
6月1日〜6月30日 | 18歳9ヶ月 | 243万円 | −2万円 |
7月1日〜7月31日 | 18歳8ヶ月 | 242万円 | −3万円 |
8月1日〜8月31日 | 18歳7ヶ月 | 241万円 | −4万円 |
9月1日〜9月30日 | 18歳6ヶ月 | 240万円 | −5万円 |
10月1日〜10月31日 | 18歳5ヶ月 | 239万円 | −6万円 |
11月1日〜11月30日 | 18歳4ヶ月 | 238万円 | −7万円 |
12月1日〜12月31日 | 18歳3ヶ月 | 237万円 | −8万円 |
1月1日〜1月31日 | 18歳2ヶ月 | 236万円 | −9万円 |
2月1日〜2月29日 | 18歳1ヶ月 | 235万円 | −10万円 |
3月1日〜3月31日 | 18歳0ヶ月 | 234万円 | −11万円 |
4月1日 | 18歳0ヶ月 | 233万円 | −12万円 |
子供が3人いる場合の児童手当の最大受給額は、以下のとおりです。
第1子でもらえる額 ※4月2日〜4月30日 生まれの場合 | 第2子でもらえる額 ※4月2日〜4月30日 生まれの場合 | 第1子との年齢差 ※第3子出生時の第1子の年齢 | 第3子でもらえる額 ※4月2日〜4月30日 生まれの場合 | 3人でもらえる総額 |
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245万円 | 245万円 | 0歳〜4歳 | 681万円 | 1,171万円 |
5歳 | 657万円 | 1,147万円 | ||
6歳 | 633万円 | 1,123万円 | ||
7歳 | 609万円 | 1,099万円 | ||
8歳 | 585万円 | 1,075万円 | ||
9歳 | 561万円 | 1,051万円 | ||
10歳 | 537万円 | 1,027万円 | ||
11歳 | 513万円 | 1,003万円 | ||
12歳 | 489万円 | 979万円 | ||
13歳 | 465万円 | 955万円 | ||
14歳 | 441万円 | 931万円 | ||
15歳 | 417万円 | 907万円 | ||
16歳 | 393万円 | 883万円 | ||
17歳 | 369万円 | 859万円 | ||
18歳 | 345万円 | 835万円 | ||
19歳 | 321万円 | 811万円 | ||
20歳 | 297万5,000円 | 787万5,000円 | ||
21歳 | 279万5,000円 | 769万5,000円 | ||
22歳 | 261万5,000円 | 751万5,000円 |
児童手当のオススメ活用方法は、以下のとおりです。
児童手当は子育てをする上で頼りになる給付金の1つです。
せっかくもらえるので、有効活用したいところです。
この記事を参考に、あなたがもらえる児童手当の金額をしっかり把握し、将来の子供のために活かしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!