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Z空調の導入を検討してるんだけど、実際住んでみてどう?
デメリットもそれなりにありますが、快適でコスパも良いです!
実際、我が家も快適に暮らせています。
今回は、Z空調のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
この記事でわかること(クリックでジャンプできます)
この記事を読めば、Z空調のメリット・デメリットがわかり、Z空調の導入判断に迷わなくなります。
桧家住宅を検討している人や、Z空調の導入を検討している人の参考になりますので、是非ご覧ください!
Z空調とは
Z空調は、桧家住宅が提供する、
高気密・高断熱住宅+24時間換気システム+全館冷暖房システム
の総称です。
Z空調は、以下のシステムの組み合わせによって成り立っています。
- 「Wバリア工法」によって高気密・高断熱住宅を実現
- 全熱交換型第1種換気システム「ココチE」は、外気との空気交換の際の熱交換率を約80%まで高めており、外気からの気温の影響を減らす
- 各階配置のビルトインエアコンで、部屋の複数箇所から快適な風を送り出し、家全体の温度を一定に保つ
つまり、Z空調を導入することで、以下の室内環境を手に入れることができます。
- 気密性・断熱性が高く外気の影響が少ない
- 熱交換率の高い全熱交換型換気システムを使用してキレイな空気が保たれる
- ビルトイン全館冷暖房システムで快適な室温が保たれる
気密性・断熱性について
桧家住宅では、高気密・高断熱の家を実現するために、「Wバリア工法」を採用しています。
「Wバリア工法」は、以下の断熱材、遮熱材等を用いた工法を指します。
- 現場発泡断熱材
- 「アクアフォームLITE(屋根・壁)」
- 「アクアフォームNEO+TP(基礎)」
- 遮熱タイプ通気スペーサー
- 「アクエアーシルバー(屋根)」
- 透湿・防水・遮熱シート
- 「アクアシルバーウォールライト(壁)」
- 断熱サッシ及び窓
- 「断熱樹脂サッシ」
- 「遮熱Low-Eペアガラス」
Wバリアとは、アクアフォーム+遮熱シート・遮熱スペーサーのことを指しています。
気密性・断熱性については、断熱材と遮熱材で二重の対策をしています。
また、壁や屋根だけでなく、窓についてもオール樹脂サッシ+Low-Eペアガラスを採用しており、高い気密性・断熱性を確保しています。
ちなみに、我が家で気密測定をしてもらった結果は、「C値=0.5㎠/㎡」でした。
第一種換気システムについて
Z空調で使用する換気システム「ココチE」は、協立エアテック製です。
こちらは換気システムの総称機種名であり、協立エアテックのHPを見てみましたが、該当する商品はカタログ等でも見つかりませんでした。
Z空調専用の換気システムのようです。
仕様は以下の通りです。
メーカー | 協立エアテック |
---|---|
機種(総称) | HE1EV1 |
温度交換効率(暖房) | 約80%(風量設定により上下) |
温度交換効率(冷房) | 約75%(風量設定により上下) |
消費電力 | 70W〜11W(風量設定による) |
室内空気の吸排気とも機械動力で行う「第一種換気システム」と、吸気する室外の空気を熱交換ユニットに通すことで室温の低下・上昇を抑える「全熱交換式」を採用しています。
第一種換気システムは、機械で強制的に換気を行うので、常に室内を清潔な空気に保つことができます。
また、熱交換ユニットを通すことで、夏場や冬場の外の空気をそのまま室内に取り込むのではなく、ある程度室温に近づけた状態で取り入れることができるので、室温を一定に保ちやすくなっています。
換気システム本体は床下(基礎内)に設置されるので、換気システムを設置するためのスペースが不要で、間取りの制限を受けづらく、動作音もほぼ聞こえません。
「ココチE」は、換気システム本体、高性能フィルター、ダクト、ルームガラリ、屋外給排気口で構成されます。
それぞれの設置場所は、以下の通りです。
設備 | 設置箇所 |
---|---|
換気システム本体 | 床下 |
高性能フィルター | 換気システム本体近く |
ダクト | 床下・壁内部 |
ルームガラリ(室内空気の排気口) | 1階複数箇所 |
屋外の給排気口 | 屋外壁面に1ヶ所ずつ |
換気システム本体は床下に設置されるので、普段はその存在に気がつくことはありません。
床下点検口を開いて床下をのぞけば見えます!
高性能フィルターは換気システム本体近くに設置されますが、こちらは定期的な手入れが必要なので、1階床に設置されます。
ダクトは床下や壁内部にあるので、基本的には全く見えません。
ルームガラリは1階から床下に空気を流すため、1階の壁際や窓際などに複数箇所配置されます。
我が家は1階に5ヶ所取り付けられています。
屋外の給排気口は外壁面に取り付けられます。
こちらも年に1回程度の手入れが必要なので、比較的低い位置に取り付けられます。
給気口が結構汚れます。
ビルドインエアコンについて
Z空調で使用するエアコンは、ダイキンのアメニティビルトインエアコン「S28WLV」「S36WLV」「S40WLV」「S50WLV」のいずれかで、部屋の広さなどによって使う機種が決まります。
ダイキンのアメニティビルトインエアコンの詳細はこちら(公式サイトで確認できます)
我が家は一番大きい「S50WLV」です。
仕様は以下の通りです。
メーカー | DAIKIN |
---|---|
機種 | S50WLV |
冷房能力 | 5.0kW |
冷房消費電力 | 1790W |
暖房能力 | 6.3kW |
暖房消費電力 | 1940W |
エアコンの各種設備設置場所
ビルドインエアコンは、エアコン本体、ダクト、エアコン吹出口、室外機で構成されます。
それぞれの設置場所は、以下の通りです。
設備 | 設置場所 |
---|---|
エアコン本体 | 各階(小屋裏は除く) |
ダクト | 天井裏 |
エアコン吹出口 | 各階に複数箇所 |
室外機 | 屋外に本体台数分 |
Z空調は、各階にビルドインエアコンの本体を設置することで、階層ごとの温度調節が可能です。
各階の天井部分にエアコンの本体が設置され、本体から各階に設置された吹出口までダクトを伸ばし、空調を効かせます。
Z空調のビルドインエアコンは、このダクトを可能な限り短くすることで、コストダウンを図っています。
そのため、エアコン本体は各階の中心部分に設置され、吹出口もエアコン本体に近い箇所に設置されます。
Z空調では、小屋裏収納まで換気・空調を効かせることができます。
小屋裏収納の空調は2階のエアコンが担っており、小屋裏収納のエアコン吹出口は全部で2ヶ所です。
Z空調のメリット
Z空調のメリットは、次の6つです。
- とにかく快適な室温
- 夏は湿気が全く気にならない
- 各階で温度調整ができる
- 費用が安い
- 小屋裏収納も快適な環境
- 内装がスッキリする
とにかく快適な室温
Z空調の一番のメリットは、何と言ってもその「快適性」です。
真夏の蒸し暑い日や真冬の凍えるような日でも、家の中は快適な空間そのものですので、外出から帰宅した瞬間に、毎回その快適さを味わうことができます。
我が家のZ空調は、各階合わせて全部で10ヶ所の吹出口があるので、ほぼ全てのエリアがカバーされています。
後述しますが、浴室やトイレなど、吹出口のない部屋は若干室温が変わりますので、これをデメリットと捉えられるかもしれません。
廊下が寒いとか、脱衣所で震えながら着替える、といったことはまずあり得ません。
夏は湿気が全く気にならない
Z空調には除湿の機能もついており、除湿運転することで、家中快適な湿度を保つことができます。
Z空調のエアコンはダイキン製で、「さらら除湿」という寒くなりにくい除湿方式をとっています。
そのため、梅雨の時期など、あまり暑くはないんだけど除湿はしたいという時に、室温を下げすぎずに上手に除湿だけを行うことができます。
当然、夏場の冷房稼働時も湿気はほぼ感じず、温度だけでなく湿度の面でも快適な室内環境になっています。
特に就寝時の快適性はハンパないです!
各階の温度調整ができる
Z空調の場合、各階に独立したエアコンが設置されているので、各階で温度を調整することができます。
例えば、冬は1階で過ごすことが多いから1階は暖かく、2階は寝る時だけで布団もしっかりあるから、少し温度を下げるなどの工夫ができます。
仮にエアコン1台で管理していたら、どちらかの階に合わせるために、他方の階を犠牲にするしかありません。
また、全館を1台で管理すると、使わない階にもフルで冷暖房を効かせることになってしまうので、電気代ももったいないです。
そのため、エアコン1台で管理する全館空調より、Z空調の方がメリットが大きいと感じます。
我が家のように吹き抜けがある場合も、上下階で設定温度を変えて、冷暖房効率を下げない工夫ができます!
費用が安い
Z空調は全館空調でありながら、導入費用も電気代も安く抑えることができます。
Z空調を構成するメインの機器は、各階のビルドインエアコンと、床下の換気システムです。
一般的な全館空調システムは、導入費用が200万円〜300万円程度かかると言われていますが、Z空調は130万円程度で導入可能です。
導入費用が抑えられる理由は、以下のとおりです。
- ビルドインエアコンは既製品を使用しているため
- ビルドインエアコンを各階の中央に配置することで、必要なダクトの長さが最小限で済むため
上記の工夫によって、導入費用を低く抑えることに成功しています。
意外かもしれませんが、Z空調は24時間つけっぱなしであるにも関わらず、設定温度を適切に管理することで、電気代を低く抑えることができます。
Z空調は大型のエアコンで、家全体を快適な室温にするために多くの電力を消費するようなイメージがあります。
しかし、エアコンの消費電力量は設定温度と室温の差が大きい運転直後が一番多くなり、その後は少なくなっていきます。
Z空調も、運転直後は大きな電力を消費しますが、その後は温度を一定に保つようにパワーを抑えて運転しますので、24時間つけっぱなしでも、長期的には電力の消費量は抑えられます。
小屋裏収納も快適な環境
通常、小屋裏収納やロフト部分だけのために、わざわざルームエアコンをつけることはありません。
そのため、夏場は蒸し暑く、冬場は凍える寒さの中、収納されているものを取りに行ったり、片付けをしたりしなければなりません。
しかし、Z空調がついている我が家では、小屋裏収納まで空調がしっかり効いているので、快適な中で作業することができます。
また、小屋裏収納を快適にできたお陰で、収納としてだけでなく、遊びスペースとしても活用できています。
賃貸に付いていたロフトは、夏は蒸し風呂、冬は冷凍庫のような室温で、荷物整理も一苦労でした…。
小屋裏収納については、以下の記事で詳しく解説しています。
【桧家住宅】固定階段付小屋裏収納をオススメする理由を解説内装がスッキリする
Z空調は、床下の換気システムと、天井埋め込みの業務用エアコンで成り立ちます。
壁掛けエアコンのように、エアコン本体が露出することはもちろんありません。
そのため、目線より上の部分の視界を遮るものがなく、部屋の開放感を高めることができます。
エアコンのコンセントもいらないですよ!
以上が、Z空調のメリットでした。
Z空調のデメリット
Z空調のデメリットは、次の7つです。
- 冬場は乾燥する
- エアコンの音がやや気になる
- フィルターのホコリ掃除が大変
- 室温のムラが多少ある
- ON・OFFのタイミングで迷う
- 吹き抜けがあると夏は2階が暑く、冬は1階が寒い
- 故障リスクがある
冬場は乾燥する
夏場の除湿は大きなメリットでしたが、冬場は逆です。
Z空調を稼働させた我が家の冬の湿度は、何も対策をしないと20%〜30%台でした。
暖房が家中に効いているので、当然乾燥します。
一般的に、人が快適に過ごすことができる湿度は40%から60%と言われており、冬場でZ空調を利用する場合、乾燥対策は必須となります。
我が家では、加湿器+部屋干しで対応することで、なんとか湿度を40%台に保つようにしています。
油断するとすぐ乾燥します…。
我が家愛用の加湿器 ハイパワーでオススメ!
エアコンの音がやや気になる
これは個人差があると思いますが、動作音が気になることがあります。
我が家はビルトインエアコンの本体がLDKにあるため、日常生活を送る上で、動作音がやや気になります。
これについては、僕より妻が気にしていました。
テレビをつけたりすれば気になりませんが、設置場所や人によっては気になるかも、という程度です。
フィルターのホコリ掃除が大変
Z空調のエアコンは、通常の壁掛けエアコンと同様にフィルターの手入れが必要です。
手入れの頻度は、2週間に1回程度が推奨されています。
また、ルームガラリについても同様に手入れが必要です。
我が家のエアコンフィルターやルームガラリについては、夫婦ともに育休中で、日中家にいることが多かった時期は、2週間放置するとホコリまみれになっていました。
しかし、育休が明けて、夫婦とも仕事のため日中家を空けることが多くなると、フィルターやルームガラリのホコリのたまり具合はやや減ったように感じます。
それでも、月1回程度の掃除は必須です。
妻がホコリアレルギーで、フィルター掃除をしないとすぐに鼻水が止まらなくなってしまうのです。
フィルター掃除は次の手順で行います。
- Z空調を止める
- フィルターを取り外す
- 先端にブラシをつけた掃除機でホコリを吸い取る(もしくは水洗い)
- フィルターを戻す
一般的なルームエアコンとフィルター掃除の方法は同じですが、フィルターの谷間に付着しているホコリはなかなか取りきれず、時間がかかります。
水洗いをすることもできますが、フィルターが乾くまでZ空調をつけることができないので、基本的には掃除機でホコリ取りをします。
水洗いをしてしっかりホコリを取りたい場合は、春口や秋口など、しばらくZ空調をつけなくて大丈夫な日を選んで行うと良いです。
室温のムラが多少ある
エアコンの吹出口が複数あり、どの部屋でも快適な室温に保たれていますが、以下のように、局所的にそうならない場所があります。
- レンジフードの給気口のすぐ近く
- 玄関付近
- ガス乾燥機の前
- トイレ・浴室など、吹出口のない個室
我が家ではキッチンの足元の壁にレンジフードの給気口があり、夏は暑い空気が、冬は冷たい空気が入ってきます。
給気口から少し離れれば、室温と中和されて外気は気にならなくなりますが、給気口の近くで作業する時は、足元だけ夏暑く、冬寒いです。
玄関も外と隣接しているところのため、室温が変わりやすいです。
玄関の廊下にもZ空調の吹出口はありますが、リビングと比べると夏はやや暑く、冬はやや寒いです。
玄関ドアも断熱仕様ではありますが、壁に比べて断熱性は落ちるので、室温に差が出てしまうようです。
我が家ではガス乾燥機の「乾太くん」を設置しています。
ガス乾燥機は、乾燥時に湿った空気を逃すための排湿管の設置が必要になります。
排湿管は湿気を外に逃す役割があるので、外と直接つながることになります。
そのため、乾太くんの前扉が開いている状態で、乾太くんの前に立つと、外気が入ってくるのを感じます。
特に冬場、乾太くんの前で作業していると、結構寒いです。
以上のように、気密性・断熱性を高めて、全館空調にしたとしても、外と直接つながるようなポイントは局所的に室温が外の温度に近づきます。
ちなみに、窓は大変優秀で、窓のすぐ近くにいても外気を感じることは全くと言っていいほどありません!
Z空調は、各部屋に設置された吹出口からエアコンの空気を排出するとともに、空間全体の空気を効率よく循環させるために、各部屋の扉の開けっ放しを推奨しています。
これにより、空間全体の室温を均一に保つように設計されていますが、例外もあります。
以下の個室には、吹出口が設置されていません。
- 各階のトイレ
- 浴室
- 脱衣所
トイレや脱衣所は基本的に閉めっぱなしです。
そんなトイレや脱衣所などの、閉めっぱなしの狭い個室に吹出口をつけてしまうと、個室の室温が上がり過ぎてしまったり、下がり過ぎてしまったりする可能性があるため、吹出口はついていません。
また、浴室は湿気がすごく、エアコンのダクトにカビが生えてしまうリスクを高めるため、吹出口はついていません。
閉めっぱなしで、エアコンの吹出口もないトイレや脱衣所、浴室では、リビングなどと比較して若干室温が変わります。
変わると言っても、体感で1度違うかどうかくらいです。
ON・OFFのタイミングで迷う
我が家では、夏や冬のエアコンが必要な時期はZ空調をつけ、春や秋の過ごしやすい時期はZ空調を切るようにしています。
しかし、季節の変わり目の微妙な時期は、どのタイミングでZ空調をつけるか、切るかで毎年迷っています。
なぜ迷うのか?
迷う要因を表にすると、以下のとおりです。
季節 | 運転開始 | 運転終了 |
---|---|---|
冬〜春 | ・タイミングが早すぎると、電気代が無駄 ・タイミングが遅すぎると、寒い日に困る | ・タイミングが早すぎると、寒い日に困る ・タイミングが遅すぎると、電気代が無駄 |
夏〜秋 | ・タイミングが早すぎると、電気代が無駄 ・タイミングが遅すぎると、暑い日に困る | ・タイミングが早すぎると、暑い日に困る ・タイミングが遅すぎると、電気代が無駄 |
ルームエアコンのように、つけたい時につけて、消したい時に消せれば良いのですが、Z空調はつけっぱなしを前提に設計された空調です。
それを無視して頻繁にON・OFFを繰り返すと、温度が一定になるまで時間がかかり、かつ設定温度にするために大きなエネルギーを使うため、電気代が高額になってしまいます。
我が家のように電気代を気にする人ほど、ON・OFFのタイミングに慎重になってしまいます。
僕はケチなので、上記のような微妙な時期は、エアコンはつけず、服装で調整することが多いです。笑
吹き抜けがあると夏は2階が暑く、冬は1階が寒い
我が家のリビングには、1階と2階をつなぐ吹き抜けがあります。
この吹き抜け自体は開放感もあり、かなり満足しているのですが、空調効率で考えるとデメリットです。
空気には、以下の性質があります。
- 暖かい空気は軽いので上へ向かう
- 冷たい空気は重いので下へ向かう
この性質から、同じ部屋の天井近くと床近くで温度のムラができることがあります。
Z空調の場合、吹出口のルーバーの角度を調整することで、空気の性質を利用して温度のムラが発生しないようにできます。
しかし、1階と2階をつなぐ吹き抜けがある場合、空間がつながっているため、以下のように1階と2階で温度ムラが発生してしまいます。
- 夏場は2階でつけているエアコンの冷気が1階に流れてしまい、2階がなかなか涼しくならない。
- 冬場は1階でつけているエアコンの暖気が2階に上がってしまい、1階がなかなか暖まらない。
そのため、我が家では、以下のように、1階と2階のエアコンの設定温度で1℃程度の差をつけることで温度調節しています。
- 夏場は2階の設定温度を1度下げる。
- 冬場は1階の設定温度を1度上げる。
1階と2階のエアコンが独立していて、それぞれ温度を設定できるからこそできる対策です。
各階の設定温度に差をつけることで、上下階の温度差は小さくすることができますが、設定温度を変更する分、電気代は増大してしまいます。
吹き抜けの冷暖房効率については、吹き抜けのメリット・デメリットを解説しているこちらの記事でも触れています。
【注文住宅】リビングの吹き抜け設置をオススメする理由【メリット・デメリット】故障リスクがある
Z空調に限らずですが、機械である以上、故障リスクは必ずあります。
故障してしまうと、壁掛けエアコンと違い、天井や床下に設置されている設備となりますので、工事の規模や費用も大きくなる可能性が高いです。
また、全館空調の場合、ダクトを通して空調を効かせるため、ダクト内の結露やカビ発生のリスクもあります。
我が家では結露が起こったことはなく、現状カビ等の心配はなさそうです。
しかし、長く住んでいると建物の性能は徐々に劣化していきますので、そのうち結露なども発生してくる可能性はあります。
ダクト内が汚れないよう、フィルターの手入れはこまめにする必要がありますね。
以上が、Z空調のデメリットでした。
Z空調をオススメできる人、オススメできない人
以上のメリット・デメリットを踏まえ、Z空調をオススメできる人、オススメできない人について解説します。
Z空調をオススメできる人
Z空調をオススメできる人は、次のような人です。
- 快適性にお金をかけたい人
- こまめな掃除が苦にならない人
Z空調は導入コストや、運転コストのかかる設備ですが、その分快適性が得られます。
- 自宅で過ごすことが多く、環境面にこだわりがある方
- 外から帰ってきた時に快適な我が家であってほしい!という方
- そのためにコストをかけることを惜しまない方
上記のような方には、Z空調の導入をオススメします。
我が家も、せっかくの高気密・高断熱住宅なので、空調もしっかり効かせて快適性を確保したいと考えました!
Z空調は24時間連続運転が推奨されており、運転中は基本的にZ空調を止めることはありません。
そのためフィルターは汚れやすく、こまめな掃除が欠かせません。
- 日常的な掃除が習慣化している方
- こまめな掃除が苦ではない方
上記のような方は、Z空調の導入は向いていると感じます。
我が家は、この点は向いてないです…。
Z空調をオススメできない人
Z空調をオススメできない人は、次のような人です。
- お金を中心に住居選択したい人
- こまめな掃除が苦手・嫌いな人
そもそもですが、節約志向の強い人には、Z空調どころか注文住宅もオススメできません。
注文住宅におけるスペック(快適性)は、建物価格と比例するからです。
なるべくお金をかけずに暮らしたいという方は、持ち家ではなく賃貸の方が良いです。
確かに、賃貸と持ち家では賃貸の方がお得と言われるもんね。
注文住宅自体が贅沢品ですからね。
持ち家の購入はとても大きな買い物です。
購入した後も維持費用として様々な費用がかかります。
賃貸であれば、使用コストはかかるものの、導入コスト、修理コストは物件オーナーが負担してくれます。
資産性に関しても、手元に家は残りますが、日本では家の資産価値は一部の都心不動産を除き、大半が下落傾向です。
賃貸であれば、手元に家は残りませんが、資産性を気にする必要はありません。
このように、「お金」を中心とした住居選択をするのであれば、持ち家より賃貸を選択した方が良い場合が多いです。
我々夫婦は、正直そこまで掃除が好きではありません。
A型夫と名乗っている筆者ですら、日々の生活で、目に見えないところまでこまめに掃除しようとは、なかなか思えません。
見える汚れは、こまめに掃除してますよ!
妻のホコリセンサーが反応すれば掃除はしますが、掃除の頻度は月1回程度です。
ですから、「フィルターの掃除は年末の大掃除の時に1回だけしかやりたくない!」という感覚の人には、Z空調はオススメできません。
まとめ:使い始めてからの生活像を想像して、しっかり検討しましょう!
Z空調について、住んでみて感じたメリット・デメリットを紹介しました。
Z空調のメリットは、次の6つです。
- とにかく快適な室温
- 夏は湿気が全く気にならない
- 各階で温度調整ができる
- 費用が安い
- 小屋裏収納も快適な環境
- 内装がスッキリする
Z空調のデメリットは、次の6つです。
- 冬場は乾燥する
- エアコンの音がやや気になる
- フィルターのホコリ掃除が大変
- 室温のムラが多少ある
- ON・OFFのタイミングで迷う
- 吹き抜けがあると夏は2階が暑く、冬は1階が寒い
これらを踏まえ、Z空調をオススメできるのは、以下のような人です。
- 快適性にお金をかけたい人
- こまめな掃除が苦にならない人
逆に、以下のような人は、Z空調はオススメできません。
- お金を中心に住居選択したい人
- こまめな掃除が苦手・嫌いな人
大切なことは、これから建てる家に、何を求めるかです。
快適性を求めるなら、Z空調は大変オススメです!
ただし、家の性能、空調システムの考え方、デメリット等もしっかり考慮された上で検討してください。
我が家の経験が、Z空調を検討している方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!