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北西角地の土地に家を建てたいと思うんだけど、外構で気をつけることってどんなことがある?
外構で気をつけることは、主に4つです!
この記事では、北西角地に桧家で注文住宅を建てた我が家の外構について、上手くいった点や後悔した点、後悔しないためにチェックすべきポイントを解説します。
この記事でわかること(クリックでジャンプできます)
北西角地の家を検討している方、北西角地で外構の打ち合わせを控えている方の参考になりますので、是非ご覧ください!
北西角地のパターン
一言で北西角地と言っても、土地の形状はさまざまで、周辺環境等によっても、外構の考え方が変わります。
そこで、まずは以下の観点から、土地のパターンを確認します。
土地の形
土地の形は、大きく以下の3分類で考えます。
- 正方形
- 南北に長い長方形
- 東西に長い長方形
他にも三角形、台形、ひし形など、細かく考えるといろいろあると思いますが、上記3つのどれかに似ているかで考えると良いです。
正方形の場合は、最も外構プランを柔軟に立てやすいです。
建物の形や配置次第で、いろいろな外構のスペースを作り出すことが容易だからです。
我が家はこの正方形パターンで、建物は北東に寄せました!
南北に長い長方形の場合、南北どちらかの土地を有効活用できます。
南側のスペースを大きく取る場合、日当たりの確保が期待できます。
東西に長い長方形の場合、個人的には一番活用が難しいと感じます。
北西角地は、もともと日当たりが悪い土地です。
東西に長い長方形の場合、日当たりを確保したいはずの南側にスペースを作ることが難しくなります。
広さにもよりますが、庭を作るなら東側、駐車場を広く取るなら西側のスペースを活用するのが良いと思います。
土地・建物の広さ
次の土地や建物の広さについてです。
土地の広さはもちろん広ければ広いほど、外構を充実したものにできますが、建物の広さも考慮します。
建物の広さは、その土地の建ぺい率によって変化します。
多くの土地の場合、以下の建ぺい率が定められています。
- 建ぺい率40%
- 建ぺい率50%
- 建ぺい率60%
建ぺい率が40%の土地であれば、建物は土地に対して小さめになります。
建ぺい率が上昇すれば、それだけ土地に占める建物の割合が大きくなり、外構の選択肢も減っていきます。
周辺環境(特に隣接道路の状況)
最後は、土地の周辺環境についてです。
外構のうち、土地周辺を囲うフェンスを設置するかどうかは、大きな検討事項です。
フェンスの必要性やフェンスの種類は、セキュリティとプライバシーをどう考えるかで変わってきます。
セキュリティとプライバシーを考えるために、土地周辺の環境が、以下のどれに当てはまるかを確認しましょう。
- 車通り、人通りとも多い
- 車通りが多いが、人通りは少ない
- 車通りは少ないが、人通りは多い
- 車通り、人通りとも少ない
人通りが多く、外からの目が気になる場合、プライバシー性の高いフェンスが必要になります。
車通りが多く、事故の危険性が考えられる場合、塀を設置して家を守る必要があります。
それらの心配が少なければ、フェンスや塀は必要ないかもしれません。
どんな土地か、どんな外構にしたいかで、だいぶ外構のプランが変わりそうだね。
その通りです!
以上が、土地のパターンについての確認でした。
次は我が家の外構事例を解説します。
我が家の北西角地の外構の特徴
我が家は北西角地に家を建てました。
我が家の土地の特徴は、以下のとおりです。
- 第一種低層住居専用地域(建ぺい率40%、容積率80%)
- 広さ:120㎡
- 形:ほぼ正方形
- 向き:北側がほぼ真北
- 周辺状況:閑静な住宅街
- 道路状況:人通り、車通りとも少ない
我が家の土地については、こちらで詳しく解説しています。
北西角地に注文住宅を建てて感じた北西角地のメリット・デメリットを解説上記の土地の外構図と特徴は、以下のとおりです。
- 駐車場は南側スペース
- 駐輪場は軒下スペース(計画では北側スペース)
- 南東に畑を配置
- 玄関は西側で、南に向かってアプローチを置くことで安全性を確保
- 隅切り角はシンボルツリーでスルー対策
- 北側はフェンスと砂利で防犯対策
- 玄関近くに宅配ボックス
- 玄関前はポスト、植栽等を並べて見た目を良くしつつ目隠し効果
- 外水栓は2ヶ所
建物を北西ギリギリに寄せ、南西側で駐車場や駐輪場、庭などのスペースで有効活用しようと考えました。
北西角地の外構で上手くいったポイント
北西角地の外構で上手くいったと感じるポイントは、以下のとおりです。
南側スペースの活用
北西角地は、日当たりの確保が課題です。
我が家では建物を北側に寄せることで、南側の日当たりを確保しようと考えました。
当然南側にスペースができますので、リビング側に庭を、玄関側に駐車場をそれぞれ設置しました。
庭は我が家の憧れの一つで、いろいろ活用したかったので、リビングから出やすいようにしました。
狙い通り、夏には庭で大型のビニールプールで遊ぶことができています。
庭のビニールプールについては、こちらの記事で解説しています。
【家庭用ビニールプール】INTEXのダイナソープレイセンターがオススメまた、駐車場は車と玄関の距離を短くすることで、雨の日に濡れにくくなるだろうと考えました。
駐車場の屋根を設置できれば一番よかったのですが、予算の関係上、設置は諦めました。
ただ、距離を近くしたことで雨の日でも、ほとんど濡れることなく玄関と車を行き来することができています。
畑の設置
庭の南東角に、畑を設置しました。
南隣の家の影になってしまって日当たりは厳しいのではないか、とも思いましたが、夏場は真上からの日差しをしっかりと確保できましたし、東隣も同じような庭なので、東からの日差しも結構入ってきました。
広さは1畳強くらいですが、ミニトマトやピーマンを育てた結果、しっかりと収穫までできました。
長女も畑の作業を手伝ってくれたり、ミニトマトを一緒に収穫したりと、情操教育にも役立っています。
準備は大変ですが、家庭菜園はオススメです!
子どもと一緒に野菜を育てましょう!
以上が、北西角地の外構で上手くいったポイントでした。
北西角地の外構の後悔ポイント
北西角地の外構で後悔しているポイントは、以下のとおりです。
人通り、車通りの少ない環境なのにフェンスをつけてしまった
外構を考える上で、気になっていたのはプライバシーや安全性でした。
我が家は閑静な住宅街にあります。
家の周辺道路の人通りはまばらで、車も宅配便がたまに通るくらいです。
我が家の北側には窓が2階に1つしかなく、敷地に侵入されたとしても、家の中を覗かれたり、北側から屋内に侵入されたりする心配はありません。
ただ、敷地内に侵入されること自体がリスクだと考え、念のため北側にフェンスを設置しましたが、これは間違いでした。
確かに侵入されるリスクは減りましたが、フェンスを設置してしまったことで、北側のスペースを活用することができなくなってしまいました。
駐輪場や駐車スペース、物置スペースや作業スペースなど、色々考えましたが、フェンスが邪魔で全部不可能になってしまいました…。
今ではフェンスを取り壊そうかと、夫婦で相談しているほどです。
人通りや車通りが多い場合は、フェンスや塀はあった方がいいですよ!
人の侵入や車の事故から家を守ってくれます!
玄関アプローチが想定できていなかった
当初の計画では、以下のように2台分の駐車スペースを確保する予定でした。
- 庭の延長線上に停められる駐車スペース
- 玄関の目の前に縦列で止められる駐車スペース
間取りの計画段階では、縦列のスペースにも、車がすっぽり入る計算でした。
しかし、外構を検討していく中で、玄関からアプローチを作ることになったため、縦列で停める駐車スペースが圧迫されてしまうことになりました。
結果、縦列の駐車スペースは軽自動車くらいしか停められない広さになってしまいました。
玄関から出たら南側に出ることは、間取りを考えた段階からわかっていました。
でも、玄関アプローチなんて、外構を考えるまで想像すらしてなかったです…。
駐輪場の想定が甘かった
我が家の家は、玄関横の西側2階部分に1m程度の軒下があります。
その部分を、駐輪場の屋根にしようと考えました。
自転車を斜めに置けば、4台くらい停められるだろうと考えており、図面上でもうまくいくように見えました。
しかし、実際に自転車を停めてみると、4台も停めることはできませんでした。
しかも、1m程度の軒下では雨をほとんど防ぐことができず、屋根としてもほぼ機能しませんでした。
結局、軒下に自転車の頭だけ突っ込んで駐輪することになり、自転車をほぼ雨ざらしにすることになってしまいました。
自転車は雨ざらしだとすぐサビるんで、屋根が欲しいです…。
物置を置く場所が決まらなかった
子どもの外遊びの道具、畑作業用の道具、車関係の道具等、外で使うための道具がかなり多くなりますので、物置はどこかに設置したいと考えていました。
しかし、置く場所がなかなか決まりません。
一番使い勝手が良い置き場所は庭ですが、物置を置くと狭くなってしまいます。
北側空きスペースは庭から遠く、使い勝手が悪いです。
結局どこに物置を設置するかが決まらず、物置に収納したい道具は、庭に出しっぱなしになってしまっています。
今は、諦めて北側に設置する予定です…。
雨水桝・汚水桝・水道メーターの位置をしっかり確認しなかった
注文住宅を建てるとき、以下の設備が必ず敷地内に設置されます。
- 雨水桝
- 汚水桝
- 水道メーター
- 止水栓
枡(マス)は、雨水や汚水などの生活排水を水路や下水道に流すための管を方向転換させたり、メンテナンスしたりするために設置するものです。
水道メーターは、水道の使用量を計測する装置で、基本的に地面に埋まっています。
外構を考えるときは、この桝や水道メーターがどこにあるのかをしっかり確認する必要があります。
この点について、我が家では以下の2つの後悔があります。
- 排水桝のせいで、予備の駐輪場ができなくなった
- 水道メーターを移設するために、大金を支払う羽目になった
我が家では、当初北西の隅切り角付近を予備の駐輪場にできるように計画していました。
しかし、外構工事開始後に排水桝の問題が発覚しました。
排水桝が道路より高いところに設置されていて、駐輪場から道路までの傾斜をつけようとすると、排水桝が地面から露出してしまうということでした。
結局、傾斜をつけることができず、ブロックで道路と段差をつけることになり、駐輪場として機能しなくなってしまいました。
無理やり自転車を停めてみましたが、ブロックを毎回乗り越えるのは地味に大変で、止めました。
水道メーターは、常識的に考えて建物の裏手や、玄関でないところに設置されるものだと勝手に思い込んでいて、位置を全く確認しませんでした。
ですので、建物が完成し、外構の打ち合わせを始めた時は、とても驚きました。
玄関アプローチのど真ん中に、デカデカと水道メーターがあるんだけど!?
道路から玄関に続く道は、家の顔です。
その顔のど真ん中に、四角い水色のパネルがあるのです。
控えめに言って台無しです。
すぐに現場監督に抗議しましたが、分譲地の場合、最初から設置されているとのことでした。
移設できませんか?
移設は可能ですが、移設費用に15万円かかります。
た、高い…。
大変悩みましたが、やはり家の顔はオシャレにしたい、とのことで北側に移設してもらいました。
移設後は何も残らないと安心したのも束の間、水道メーターの代わりに止水栓が設置されていました。
サイズが小さくなっただけじゃん!
これは流石に我慢ならん!と再度抗議しました。
しかし撤去はできないらしく、絶望しました。
なんとかならないかと色々調べた結果、止水栓の蓋は簡単に取り外しができる上、ネットで別の色の蓋を買えば交換できることがわかりました。
そのことを現場監督に伝えると、無償で交換してもらえて、なんとか形にはなりました。
水道メーターも蓋だけ交換すればよかったのでは?
水道メーターは存在感がありすぎて、色を変えただけでは誤魔化せなかったんじゃないかなと思います。
そもそも水道メーターの位置さえ事前に確認しておけばこうはならなかったので、移設は余計な出費でした…。
北西角地の外構で後悔しないためのポイント
我が家の後悔から、外構で後悔しないためには、次のポイントを意識すると良いです。
- 排水桝、水道メーター等地面に設置されているものは、位置を確認する
- 本当に必要かどうか悩むものは、あえてつけない
- 周辺環境をしっかり確認し、適度なセキュリティ対策をする
- 東西南北それぞれの方向の見た目や役割を意識する
排水桝、水道メーター等地面に設置されているものは、位置を確認する
排水桝、水道メーター等の位置をしっかり確認しましょう。
水道メーターは、土地の販売段階で既に設置されていることが多いようですので、間取りを考える段階で、水道メーターが家の位置に対してどこに来るのかを知ることができます。
排水桝は、家を建て始めてから、以下の基準で設置されます。
設置場所 | |
---|---|
汚水桝 | キッチンやトイレなどの生活排水設備の位置による |
雨水桝 | 雨樋の近く |
建物の位置を示す図面が建物工事着工前に出てきますので、その図面である程度確認することができます。
ただ、着工前の図面と実際の位置が異なっていることがあるようなので、工事が進む中で、定期的に確認すると良いと思います。
我が家でも、上記の図面には表示されていない排水桝がたくさんあります…。
本当に必要かどうか悩むものは、あえてつけない
本当に必要かイマイチわからない設備、できればあった方がいいかもくらいに思っている設備は、あえてつけない方が良いです。
最初の外構工事は、その費用を住宅ローンに含めることができることが多く、あれもこれもと考えたくなるのはわかります。
我が家でも、外構工事の見積もり段階では色々つけようとしました。
予算の関係でかなり削りましたが。
我が家の外構費用については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【北西角地】我が家の外構費用の総額【安く抑えるためのポイント】ただ、外構は家の内装設備と違って、住み始めた後でも追加工事がしやすいです。
もちろん費用は自分達で用意する必要はありますが、その分本当に必要なものを考えるようになります。
また、外構業者に頼まなくても、DIYでできることもあります。
我が家では、人工芝、ウッドデッキをDIYで設置しました。
人工芝のDIYについては、以下の記事で詳しく解説しています。
人工芝をDIYした手順・結果・費用を解説【素人でも敷けるが注意点あり】ウッドデッキのDIYについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ウッドデッキをDIYした手順・結果・費用を解説【人工木のユニットタイプがオススメ】とりあえずつけたけど、やっぱりいらない、となってしまうと、撤去費用が余計にかかってしまいます。
そのため、本当に必要なものだけ取り付けることをオススメします。
周辺環境をしっかり確認し、適度なセキュリティ対策をする
土地を選ぶ段階で、その土地の周辺環境をしっかりリサーチしていると思いますので、その環境に合ったセキュリティ対策をすると良いです。
例えば…
- 閑静な住宅街では、四方に高い塀を作る必要性は低い
- 大通り沿いであれば、目隠しフェンスや塀が必要
セキュリティやプライバシー性を考えるときは、人通りや車通りの量に合わせて考えましょう。
また、外構だけでなく、建物自体のセキュリティ対策もあわせて考えると良いです。
我が家は北側1階に窓をつけませんでした。
そのため、北側道路の人通りを気にすることなく生活できています!
東西南北それぞれの方向の見た目や役割を意識する
北西角地の場合、以下のように、方角によって、外構で気にすることが変わります。
- 北側と西側:道路からの見た目と機能性
- 南側と東側:機能性(隣接家屋が近い場合は機能性の排除)
北側と西側は道路に面しているので、見た目と機能性の両方を気にすると良いです。
道路からの動線は考えやすいので、駐車場、駐輪場、玄関を中心に、それぞれの方向で役割を持たせられると良いでしょう。
ただし、人通りが多い道路に面している場合、フェンスや塀によって機能を制限される可能性があります。
その場合は、フェンスや塀以外は何も配置しないくらいに考えると、その他の方向を活用しやすくなります。
南側と東側は隣接する家に面しているので、機能性をより重視した方が良いです。
隣の家の人以外にはみられないので、見た目にお金をかけるのはコスパが悪いです!
また、隣の家が自分の家のすぐ近くに来る場合、その方向には境界線のフェンス以外は何も配置しないようにすると良いです。
外から見えない、狭すぎて作業に向かないようなスペースは、最低限の防犯性だけ確保するようにしましょう。
我が家は東側が隣の家とすぐ近くなので、砂利だけ敷いて後は放置です!
まとめ:外構プランは家のプランと同等に考えよう!
我が家の外構事例をもとに、外構で上手くいったポイント、外構の後悔ポイント、外構で後悔しないためのポイントを解説しました。
北西角地の外構で上手くいったと感じるポイントは、以下のとおりです。
北西角地の外構で後悔しているポイントは、以下のとおりです。
上記の後悔から、外構で後悔しないためのポイントは、以下のとおりです。
- 排水桝、水道メーター等地面に設置されているものは、位置を確認する
- 本当に必要かどうか悩むものは、あえてつけない
- 周辺環境をしっかり確認し、適度なセキュリティ対策をする
- 東西南北それぞれの方向の見た目や役割を意識する
おしゃれな家が欲しい!と思って注文住宅の検討を始めるのに、家の内装にばかり目が行ってしまい、外構については後回しになりがちです。
ですが、後悔しない外構にするためには、どんな外構にしたいのかを、家の設備と同等に考える必要があります。
すでに土地を買って外構打ち合わせを控えている人も、これから注文住宅を検討する人も、外構についてもじっくり考えて、後悔のない外構にしていってほしいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!